昨年、ノーベル文学賞を受賞した日本出身の英国籍作家、カズオ・イシグロ氏の出世作とされる『浮世の画家』が、俳優の渡辺謙主演でドラマ化される。最新の8Kカメラで撮影し、NHK・BS8Kおよび総合テレビで来年3月放送予定(単発89分)。 物語の舞台は終戦から3年ほど過ぎた日本。主人公は高名な初老の画家(渡辺)。焼け跡から徐々に復興の姿を見せていく街で、隠居老人の一見平和な日常生活が描かれていく。愛すべき孫の訪問、なじみの飲み屋のママとの世間話、戦前からの旧友との邂逅(かいこう)…。あるとき娘の縁談が持ち上がり、そこから周囲の視線の変化に気づきはじめる。確固たる決意で国のために尽くしてきた自分が、なぜ非難されなければならないのか。その一方で、過去の影に滑稽なほどおびえる自分の弱さも認識していく…。
2018/11/12