2012年から5シリーズが放送された米倉涼子主演の『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(テレビ朝日)から生まれた人気キャラクター、勝村政信演じるスーパー外科医・加地秀樹を主役に据えたスピンオフ作品第3弾『ドクターY 外科医・加地秀樹〜遙かなる教授選〜』が9月15日より、KDDIの動画配信サービス「ビデオパス」および「テレ朝動画」で配信される(毎週土曜 2話ずつ配信、全6話)。
きのう(29日)、米倉主演で新しいドラマが放送されることが発表され、『ドクターX』は終わってしまうの?と、残念に思ったファンもいたことだろう。いや、大門未知子は地球のどこかできっと大好きなオペをして、人々を救っているに違いない。そんな楽しみを『ドクターY』がつないでくれる。
勝村は「過去2作と違い、今回は『ドクターX』という母体の放送がないわけで、『何ちゅうことしてくれてるねん!』と。もともと“おんぶに抱っこの企画”だったはずなのに、おんぶも抱っこもしてくれない。まだ首の座らない赤ちゃんが大都会に放り込まれたような心境です(笑)」と、うれしい悲鳴を上げている。
■キーパーソンはシリーズ初参戦のりょう 野間口徹は5年ぶり再登場
群れを好み、金を愛し、腹腔鏡のスキルと要領の良さだけを武器に突き進む外科医・加地秀樹。「腹腔鏡の魔術師」と崇められるほど腕がいいが、人としては何だか残念な…もとい、非常に人間らしい男でもある。
第1弾(16年)では、加地の長所も短所もギュッと凝縮した“コミカルだけどカッコいい医師の物語”を、第2弾(17年)では一夜限りの当直が招き寄せる“前代未聞の医療ホラーコメディー”と、『ドクターX』シリーズとは一味違う医療ドラマを展開してきた。
最新作でテーマに掲げるのは、まさかの「教授選」。たとえ金には無限に汚くても、出世には関心を示さなかった、ある種“孤高の医師”である加地。彼が自らの老化を自覚した途端、何を血迷ったか、静岡の大学病院分院で教授選に名乗りを挙げてしまうというストーリー。
最大のキーパーソンを演じるのは、りょう。彼女が演じる富士宮小百合は「静岡のミスクリーン」と呼ばれ、どの派閥にも属さない最年少教授。彼女の1票を我が物にしようと、あの手この手ですり寄る加地を鮮やかにスルーしていく小百合。はたして、彼女は何を考え、その清き1票をどう使おうとしているのか。
また、13年の『ドクターX』第2シリーズ以来、5年ぶりに外科医・鶴田匠を演じる野間口徹も登場。かつては「帝都医科大学付属病院」で腰巾着に徹していた鶴田が、今回は加地の対抗馬として教授選に出馬する。御意社会に振り回される側から、振り回す側へ!? 5年の時を経て“意外な変貌”を遂げた鶴田を、野間口が絶妙な芝居で表現し、シリーズに新たな風を吹かせる。ほかに、窪塚俊介、宇野結也(男劇団 青山表参道X)、曽田茉莉江、堀部圭亮、佐藤B作、小野武彦などが出演する。
■米倉涼子&岸部一徳&遠藤憲一も特別出演
そして、前2作に引き続き今回も、『ドクターX』の主人公であるフリーランスの天才外科医・大門未知子を演じる米倉、未知子が所属する「名医紹介所」の所長・神原晶を演じる岸部一徳が特別出演。さらに、愛すべきヘタレキャラ(!?)海老名敬を演じる遠藤憲一も、満を持して『ドクターY』に初参戦する。昨年10月期に放送された『ドクターX』第5シリーズから1年、彼らは今どこで何をしているのか。今年は『ドクターY』だけでしか見られない、彼らの気になる現在も楽しみだ。
勝村は「『ドクターY』は『ドクターX』に関わる人全員の“真剣な箸休め”です。『ドクターX』は全員がものすごい緊張感の中で取り組んでいるんです。でも、米倉(涼子)さんも(岸部)一徳さんもエンケン(遠藤)さんも、『ドクターY』ではビックリするほど、自由にやってらっしゃる! そうやってガス抜きをすることで、また膨らんでいくものがあるのかな、と。内容も相互にリンクしているので、『ドクターY』の物語が太くなればなるほど、『ドクターX』がまた豊かになっていくという相乗効果もあると思っています。
『ドクターY』をたくさん見てくだされば、『ドクターX』も帰ってくると思います。その糸につかまらなければ、上へは行けないよ! 絶対に見なきゃダメだよ! 米倉さんも一徳さんもエンケンさんも出ていますし、スタッフも『X』と一緒ですからね。クオリティーも高いですから、安心して見てください」と、ファンに呼びかけている。
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2018/08/30