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需要に応じてチケット価格を変動へ 転売対策にも期待

 三井物産とヤフーは6月4日、需要と供給に応じて価格を変動させるダイナミックプライシング事業を行う「ダイナミックプラス株式会社」を設立した。また、ダイナミックプラスには、国内最大手のチケットエージェントである、ぴあも出資参画し、業務提携契約を締結した。

 ダイナミックプライシングとは、需要と供給の状況に応じて価格を変動させる手法を指す。商品・市況・天候・個人の嗜好等に関するビッグデータをクラウド上のプラットフォームで迅速に分析し、需要予測を基に価格の上げ下げを自動的に行うことで顧客ニーズに即応し、併せて収益の向上に資するものとされている。

 三井物産は、2017年からエンタテインメントのチケット分野でヤフーとは福岡ソフトバンクホークスと、ぴあとは東京ヤクルトスワローズと連携し、需要状況に即した観戦チケットの価格変動の実証実験を実施、事業化に向けた準備を進めてきた。こうした実績をもとにダイナミックプラス設立を決めたもので、同社を通じてエンタテインメント分野でのダイナミックプライシング事業を共同運営することを皮切りに、今後はホテル、駐車場、物流などサービス型ビジネスを提供する業界に向けて事業展開していく。

 音楽ライブやスポーツイベントなどのチケットに関しては近年、不正な高額転売が社会問題化。これについては不正転売を規制する法整備を、石破茂氏が会長を務めるライブ・エンタテインメント議員が推進。法規制に向けた議論が着実に進んでいる。その一方で、人気イベント、人気席については、現状の一律料金から、需要に応じて変動価格制にすることで、“適正価格での流通”および“興行側の収益の最適化”に対応し、転売対策についても一定の成果が期待できるという意見もみられていた。

 同社へ出資参画するぴあでは、今回の正式な提携に伴い、「日本国内におけるダイナミックプライシングの実用化と普及による、“エンタテインメント業界の健全な発展”に貢献する」ことを目指していくとも発表している。



提供元:CONFIDENCE

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