『第71回カンヌ国際映画祭』授賞式が19日(日本時間20日)、フランスで行われ、コンペティション部門に出品されていた是枝裕和監督最新作『万引き家族』(6月8日公開)が最高賞となるパルムドールを受賞した。日本映画では1997年の今村昌平監督作品『うなぎ』以来、21年ぶりの快挙となり、出演者のリリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、樹木希林らが喜びのコメントを寄せた。 本作は是枝監督が「この10年間考え続けてきたことを全部込めた」と語る意欲作。東京の下町に暮らす一見どこにでもいそうな平凡で貧しい家族。しかし彼らは犯罪で生計をたて、ひっそりと暮らしていた。犯罪でしかつながれなかった家族たち。不完全だが、愛すべき家族の心揺さぶる衝撃の物語を描く。日雇い労働者の父をリリー・フランキー、妻を安藤サクラ、妻の妹を松岡茉優、祖母を樹木希林が演じた。
2018/05/20