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【西郷どん】沢村一樹、無情の切腹シーンに込めた鈴木亮平へのエール

 NHKで放送中の大河ドラマ『西郷どん』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)の第4回で、近年まれに見る“無情”な切腹シーンを演じた、斉彬の家臣・赤山靱負(ゆきえ)役の俳優・沢村一樹。鹿児島県出身ということもあり、「絶対に出演したいと思っていた」という。昨年末から主演の鈴木亮平に肩を並べるほど関連番組に出演していた印象もあり、「え? もう終わり?」と残念に思った人も多いだろう。しかし、沢村は「車もスタートする時が最もエンジンのパワーがいる。大河ドラマの初回から登場する役で、エンジンの一端を担えてよかったと思っています」と清々しくクランクアップを迎えていた。

 赤山は、名門の家の出で、島津斉彬(渡辺謙)を次期藩主に推していた人物。西郷家とは、父・吉兵衛が赤山家の御用人(用頼み)を務めていた縁で古くから交流があり、西郷吉之助(鈴木亮平)たちにとっては先生のような存在だった。西郷のよき相談相手で、斉彬との縁を結んでくれた恩人でもある。しかし、斉彬と父である薩摩藩主・斉興(鹿賀丈史)との対立が激化。斉興の側室・由羅(小柳ルミ子)の陰謀と噂された「お由羅騒動」が巻き起こり、赤山は詰め腹を切らされることに…。

 切腹シーンの撮影が行われたのは、昨年8月下旬。「とても暑い日で、座っているだけで汗がダラダラ流れてくる。でも、その汗が心地よくて、暑い日で良かったと思えるくらい集中できました」と沢村。赤山のことは「知識がなかった」とのこと。「でもそのほうが自由に演じられるので、僕としては面白いんです。このドラマでの赤山は、西郷や大久保の人間形成の礎(いしずえ)となる人物であるということを意識して、演じさせてもらいました」。

 吉之助が赤山の切腹を見届けたかどうかは諸説あるそうだが、このドラマで描かれる西郷吉之助が、なぜ私たちが知っている「西郷隆盛」たりえたのか、なぜ明治維新を成し遂げられたのか、その答えにたどり着くためには、赤山の死は欠かせないものとなっていく。

 「無念の中の一筋の光となったのが、西郷や大久保たちでした。彼らに後を託して、赤山は潔く、命を絶つことができたのではないでしょうか。西郷や大久保は子どもの頃からキラリと光るものを持っていて、目をかけていました。ですが、まさか薩摩を飛び出し、日本を変える人物になるとは。切腹シーンを撮っている時は、赤山が西郷たちに託した思いに、沢村一樹として、鈴木亮平くんにこれから1年頑張って、という気持ちも重ねていました」。

 『西郷どん』への出演が決まってから(発表は昨年4月)クランクインするまでの間に、「鹿児島県人として、亮平くんに鹿児島とはどういう所なのか、いろいろ教えてあげられたことがうれしかったです。亮平くんがプライベートで鹿児島に来た折に、僕の地元の友達を誘って、一緒に西郷さんゆかりの場所を車で回り、夜は皆で食事をしたことがありました。亮平くんは僕たち鹿児島人の会話に熱心に耳を傾け、薩摩ことばの感覚をつかもうとしていました。1年間、西郷隆盛を演じる糧に、少しでもなればいいなと思っていました」と語る沢村は、つくづく赤山がハマり役だったと思える。

 「すごくいい役目をいただけたと感謝しています。後は、このドラマをやり遂げた亮平くんに、幕末維新の時代や薩摩という土地に触れて、何か変わった? と聞いてみたい。それを楽しみにしながら、これからの放送を見続けたいと思います」と話していた。

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