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綾瀬はるか主演『精霊の守り人』初回視聴率6.0%がもったいない【記者コラム】

 女優の綾瀬はるかが主演するNHK総合の大河ファンタジー『精霊の守り人〜最終章〜』(毎週土曜 後9:00、全9回)の初回が25日放送され、番組平均視聴率が6.0%だったことがわかった(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。SNS上では「綾瀬さんの殺陣に安定感出てきて胸熱」「一閃で降谷建志をぶっ飛ばすバルサ強えw」といったコメントも見られ、綾瀬のアクションをはじめ、シーズンを重ねるごとにキャストもスタッフも経験を積んで、重厚感のある心地の良さを感じられる作品に仕上がっていただけに、もったいない数字に思えた。

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 児童文学のノーベル賞といわれる“国際アンデルセン賞”の受賞作家、上橋菜穂子氏の代表作「守り人」シリーズを映像化するビッグプロジェクト。2016年3月よりシーズン1(全4回)、17年1月よりシーズン2(全9回)が放送された。

 短槍使いの女用心棒・バルサ(綾瀬)が、精霊の卵を宿した新ヨゴ国の皇太子・チャグムの命を救ったことにはじまり(シーズン1)、精霊の世界“ナユグ”を見る力に目覚め、その神秘的な力や器量の大きさゆえに実父の帝(藤原竜也)から疎まれ、国外へ遣わされたチャグムは、祖国が巨大な勢力を持つタルシュ帝国の第二王子・ラウル(高良健吾)に攻め込まれる危機を知る(シーズン2)。

 最終章では、祖国である新ヨゴ国を守るために、隣国のカンバル王国、そしてロタ王国と同盟を結ぼうと動くチャグムと共に、バルサは父親の仇(かたき)でもあるカンバル王(中村獅童)の元へ向かう。国と国との勢力争いに巻き込まれる中で、バルサの封印された過去の秘密も明かされるストーリが展開する。

 今月13日に行われた試写会で綾瀬はアクションシーンについて「最初すごく難しくて。何をやっても強そうに見えなくて、なんか女の子っぽくなってしまった」と振り返りながら、「最終章は(アクションが)物足りないな〜って。これでいいんですかって感じでした(笑)」と語っていたが、映像にも綾瀬の殺陣の上達ぶりが如実に表れていた。

 特に、バルサの育ての親・ジグロ(吉川晃司)のことを一族の裏切り者と信じ恨んでいるカーム(降谷建志)とバルサのタイマン勝負のシーンは見応えがあった。SNSでは「悔しさと怒りの感情がこもった迫力のある殺陣。キレキレで表情もぶれず、かっこいい!」という声や、「会津が生んだ女スナイパー山本八重と新撰組の人斬り斎藤一が異世界で邂逅してる!」「綾瀬はるかの戦闘モードとか降谷建志の殺気とか、八重の桜を思い出した」と反応しているファンもいた。

 ジグロの実兄カグロ(カームの父)を演じる渡辺いっけいのアクションに驚く声も見られた。吉川と2人で、舞を踊るかのように槍を交えるシーンに、けっこうな尺が割かれていたのだが、そこには2時間ドラマなどで見せる、口うるさいけど憎めない役のイメージとは大きなギャップがあった。

 原作者の上橋氏も自身のブログで「渡辺いっけいさんの深みと凄みに圧倒されました。第二話では、それが一層感じられると思います。渡辺さんは剣道をやっておられたとのことでジグロとの槍舞い、実際におふたりであの動きをしているのだそうです。いやはや、役者さんって、すごいですね」と絶賛していたほどだ。

 第1回には、これまでのシーズンを見ていない人でも最終章の全9回が楽しめるように、オールキャストが登場。聖導師役の鹿賀丈史平幹二朗さんの後をしっかり引き継いでいた。

 多国間の勢力争いに広がった話を最終章でどう終わらせるのか。演出の片岡敬司氏は先の試写会で「『精霊の守り人』というのは、戦いについての話を描いています。主人公のバルサは6歳のころから戦うことを宿命づけられていますが、そのヒーローが最後どういう思いに至っていくのか。高良さん演じるラウルと、鈴木さん演じる密偵ヒュウゴの2人は、最強の武力を持っていますが、一体何のために戦うのか。戦う価値とは、といったところにぐいぐい入っていく、非常にヒューマンドラマ性の高いシリーズになる」とアピールしていた。

関連写真

  • 大河ファンタジー『精霊の守り人〜最終章〜』第1回より。主人公バルサを演じる綾瀬はるか(C)NHK
  • 第1回より。バルサに歯が立たなかったカーム(降谷建志)(C)NHK
  • 大河ファンタジー『精霊の守り人〜最終章〜』第2回より。バルサ(綾瀬はるか)、チャグム(板垣瑞生)(C)NHK
  • 大河ファンタジー『精霊の守り人〜最終章〜』第2回より。ジグロ(吉川晃司)、バルサの叔母ユーカ(花總まり)、カグロ(渡辺いっけい)(C)NHK
  • 大河ファンタジー『精霊の守り人〜最終章〜』第2回より。カンバル王(中村獅童)(C)NHK
  • 大河ファンタジー『精霊の守り人〜最終章〜』第2回より。カンバル王(中村獅童)とバルサの父カルナ(上地雄輔)に何があったのか(C)NHK

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