昨年5月に亡くなった演出家の蜷川幸雄さん(享年80)の一周忌が15日、埼玉・彩の国さいたま芸術劇場で営まれた。一周忌に先立ち、蜷川さんの生前の功績を讃えて設置された「メモリアルプレート」の除幕式が行われ、妻・宏子さん(76)や俳優の市村正親(68)らが出席した。 プレートの写真は、長女の実花氏が撮影した『NINAGAWA・マクベス』公演時のものを使用。蜷川さんの著書『演劇ほど面白いものはない 非日常の世界へ』(PHP研究所)の一節「最後まで、枯れずに、過剰で、創造する仕事に冒険的に挑む、疾走するジジイであり続けたい」との文言が記銘されており、その下には台本や文房具といったゆかりの品々が並ぶ「ショーケース」が設置されている。
2017/05/15