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市村正親、蜷川幸雄さん一周忌公演での熱演誓う「魂を背負ってやりたい」

 俳優の市村正親(68)が15日、埼玉・彩の国さいたま芸術劇場で行われた舞台『NINAGAWA・マクベス』囲み取材に出席。昨年5月に亡くなった演出家の蜷川幸雄さん(享年80)の一周忌追悼公演にあたる同作で、マクベスを演じるが「(2015年の上演の際に)蜷川さんからたくさんのダメ出しをもらって、それを台本に書き留めていた。今回もそれを読み返して、蜷川さんの魂を背負ってやりたい」と熱演を誓った。

蜷川幸雄さん一周忌公演で熱演を誓った市村正親 (C)ORICON NewS inc.

蜷川幸雄さん一周忌公演で熱演を誓った市村正親 (C)ORICON NewS inc.

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 2年前の公演を終えた後に、蜷川さんから書いてもらったという「頑張った。蜷川幸雄」とのサイン入り台本をうれしそうに取り出した市村。「これは僕の宝物。台本のセリフ一つひとつに、蜷川さんの思いが乗っているので、それにしっかりと応えて『よく頑張った』って言わせたいですね」と天国の蜷川さんに笑顔で呼びかけた。

 1980年の東京初演時から色あせない、同作の魅力についても「今やっても全然古くなくて『NINAGAWA・マクベスってスゴいな』って思う。若々しい頃のニーナ(蜷川さんの愛称)を見た時に、誇らしい気持ちになりました」と力説。「この役をやらせてもらうことは、俳優冥利につきるし、蜷川さんの魂が盛り込まれているので、うかつなものは出せないなって思っています」と気持ちを引き締めた。

 囲み取材の前には、同所で行われた蜷川さんの一周忌を弔問。蜷川さんとの別れから1年が経過したが「ほかの芝居をしている時も、今でも頻繁にニーナのことを思っています。蜷川さんの名前がついた『マクベス』をやらせてもらうことは本当に幸せなこと。(初演時にマクベスを演じた)平幹二朗さんも亡くなったので、その2人の思いを受け継いで、頑張りたい」と言葉に力を込めていた。

 同作は、シェイクスピア作『マクベス』のせりふと人物設定はそのままに、時代を日本の安土桃山時代に移し替え、巨大な仏壇の中で、現在・過去・未来が交錯。血塗られた野望と運命の悲劇を鮮やかにうつし出す。6月23日から行われる香港公演を皮切りに、日本(さいたま/佐賀)、イギリス(ロンドン/プリマス)、シンガポールでの公演が予定されている。

■『NINAGAWA・マクベス』公演情報
香港:6月23日〜25日
埼玉:彩の国さいたま芸術劇場 7月13日〜29日
佐賀:鳥栖市民文化会館 8月5日・6日
英・ロンドン:10月5日〜8日
英・プリマス:10月13日・14日
シンガポール:日程未定

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  • 蜷川幸雄さん一周忌公演で熱演を誓った市村正親 (C)ORICON NewS inc.
  • 市村正親=舞台『NINAGAWA・マクベス』囲み取材 (C)ORICON NewS inc.

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