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松坂桃李&竹野内豊、蒼井優と初共演 映画『彼女がその名を知らない鳥たち』

 女優の蒼井優、俳優の阿部サダヲがW主演する映画『彼女がその名を知らない鳥たち』(10月公開)の全キャストが発表され、松坂桃李竹野内豊らが出演していることが20日、わかった。

映画『彼女がその名を知らない鳥たち』に出演する(左から)松坂桃李、竹野内豊 (C)2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会

映画『彼女がその名を知らない鳥たち』に出演する(左から)松坂桃李、竹野内豊 (C)2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会

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 同作は、沼田まほかる氏のミステリー小説を『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』の白石和彌監督が映画化。8年前に別れた黒崎を忘れられない、クレーマー気質で自分勝手な十和子(蒼井)は、15歳年上の男・陣治と同棲中。地位もお金もない陣治を嫌悪していたが、黒崎が失踪したと聞いて…。

 松坂演じる水島真は、高級デパートの時計売り場主任で十和子と不倫関係になる役どころ。一見誠実そうな風貌ながら、その実、自分の性欲のためだけに動いている。

 竹野内演じる黒崎は、十和子の昔の恋人。女性を喜ばせる所作に長けているが、上昇志向が強く、自身の出世や保身のためなら女を道具に使うことも厭わない。十和子と別れる時に、体にも心にも残る手ひどい仕打ちをしており、竹野内自身「救いようのない人物でしたので、役柄に対し共感できる要素は一つもなかった」と語るほど。

 それぞれ蒼井とは初共演になり、松坂は「『すごい』の一言。数々の作品の先頭に立って、走って、何かを残して続けてきた人のすごさを、お芝居を通して体感できました」と絶賛。映像作品で濡れ場にも初挑戦し、「相手が蒼井さんというのはとても光栄でした」と振り返る。

 竹野内は「僭越ながら、表現の場は様々な誘惑も多く、自意識過剰になって必要以上な欲をつい出したくなりがちで、私自身、大切な事を見失った苦い経験が幾度となくありました。蒼井さんは役者である前に、人として生きて行く指針をご自身の中にしっかり持っていらっしゃる方。だからこそスクリーンの中に映る蒼井さんは偽りが見えない…そう思います」と話している。

 それぞれ普段のイメージと異なる役柄になるが、白石監督は松坂について「薄っぺらい男が不思議と奥深く魅力的な人間になりました。クズはクズなんですが。松坂桃李、さすがです」。竹野内についても「これほど最低なクズが似合うとは思いませんでした。編集で何度も見ながらニヤついてしまいました」と期待をあおっている。

 松坂、竹野内のほか、村川絵梨赤堀雅秋赤澤ムック中嶋しゅうの出演が発表された。

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