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秋吉久美子、恋愛ドラマに定年なし? 「踏み台になります」

■NHK総合・ドラマ10『愛おしくて』(毎週火曜 後10:00、連続8回)

 還暦を過ぎて、20歳年下の男と情事を重ね、その男をめぐって30歳年下の弟子と争う絞り染め作家を熱演している秋吉久美子(61)。12日放送の第1回から「1回3万円のエステ」で磨いた素肌を惜しげもなくさらし、話題になった。

NHKドラマ10『愛おしくて』に出演中の秋吉久美子 (C)NHK

NHKドラマ10『愛おしくて』に出演中の秋吉久美子 (C)NHK

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 女優デビューは1972年。これまでに何度も色気のあるシーンを演じてきた秋吉が、「まさかここまでするとは…」と驚いた脚本に、演出。

 「60代の女性が恋愛をするなんて、そんなのもう見苦しいだけだからやめて、と思うかもしれないけど、私が踏み台になっていくのかしら(笑)。60代女性の恋愛を描くのも“あり”だと思ってもらえたら、今後そういう作品が増えていくだろうし、ほかの女優たちも追随すると思う」。

 いまの60歳といえば、女性は『an・an』(1970年創刊、マガジンハウス)、『non-no』(1971年創刊、集英社)、男性は『POPEYE』(1976年創刊、マガジンハウス)などを青春時代のバイブルとした世代のはしり。恋愛に対する考え方も団塊の世代とは一線を画し、色恋沙汰に溺れる60歳にも共感できてしまう。

 「先頭を走るのは大変です。向かい風をモロに受けますからね。なんてことを言っていたから、『シラケ女優』なんて呼ばれたんですよね、昔は。マスコミが想定していないようなことを言うと嫌がられた。今は逆に自分の意見を言ったほうが見出しになりますよね。それも私が踏み台になったおかげですよ(笑)」。

 頭の回転が速く、話もユーモア混じりで面白い。「いまさら急にキャラを変えてもどうかと思うので、このまま行かせてもらいます」と意欲にあふれていた。

 ドラマでは、秋吉演じる深浦怜子が坂を転がり落ちるような展開へと加速していくところも今後の見どころ。怜子は恋人の中原光太郎(吉田栄作)に「結婚して」と執拗に迫るが、光太郎は弟子の藤沢小夏(田中麗奈)に急接近。女同士の争いがいよいよ本格化する。

 「田中麗奈さんは、絞り染め作家としての才能を見出され、確執のあった父親との関係も変化して、いろいろ成長していく小夏を観てくださいと言っていましたが、私の場合はその逆。壊れていく怜子も観てくださいと言いたいですね。人を成長させるためには誰かが踏み台になるってこと。怜子は若い小夏に仕事は奪われるわ、男は奪われるわ、年も取ってしまったけれど、最後の力を振り絞って悪あがきしている姿を観て、何か感じてくれたらいいですね」とドラマをアピールしていた。

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  • NHKドラマ10『愛おしくて』に出演中の秋吉久美子 (C)NHK
  • 光太郎(吉田栄作)に結婚の申し込みの返事を執拗に迫る怜子(秋吉久美子) (C)NHK
  • 光太郎と小夏(田中麗奈)の急接近を察した怜子(秋吉久美子)は…(C)NHK

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