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KANA-BOON×シナリオアート、スプリット盤で『およげたいやきくん』に挑む!?

 フジテレビ“ノイタミナ”ほかで8日より放送開始された新作アニメ『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』のオープニングテーマとエンディングテーマを1枚に収めたスプリット・シングル「talking / ナナヒツジ」が11月11日に発売される。OP「talking」を担当するのは4人組ロックバンド・KANA-BOON。ED「ナナヒツジ」は3人組のシナリオアートの書き下ろし曲だ。

9月30日に行われたイベント『すべてがFesになる』で競演。上がOPテーマのKANA-BOON、下がEDテーマのシナリオアート

9月30日に行われたイベント『すべてがFesになる』で競演。上がOPテーマのKANA-BOON、下がEDテーマのシナリオアート

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 ちなみに、オリコン歴代シングル売上ランキング1位の「およげたいやきくん」(歌:子門真人)は、B面になぎらけんいち(現・なぎら健壱)が歌う「いっぽんでもニンジン」を収録したスプリット盤だった。この事実をKANA-BOONとシナリオアートのメンバーに告げると、「レジェンドや〜」「超えられな〜い」と声が上がった。

 KANA-BOONの谷口鮪(ボーカル・ギター)が「将来、今回のことを振り返って、あの時、一緒にスプリット盤を出せてよかったねって言えるようなところに、お互いいられたらいいよね」と言うと、両バンドメンバーとも大きくうなずき合っていた。

 両バンドは、ともに2012年にソニー・ミュージックのレーベル、キューンミュージックが主催した『キューン20イヤーズオーディション』に参加した同期バンド。

 オーディションで優勝したKANA-BOONは、13年9月にシングル「盛者必衰の理、お断り」でメジャーデビュー。以来、コンスタントに新曲のリリースを重ね、デビュー1年半で大阪城ホール、日本武道館でのワンマンライブを成功させるまでに成長。

 昨年11月発売の5thシングル「シルエット」はアニメ『NARUTO −ナルト− 疾風伝』のOPテーマに、今年8月公開の映画『BORUTO -NARUTO THE MOVIE-』の主題歌「ダイバー」(7thシングル)も担当して話題になった。

 「『NARUTO ?ナルト-』のOPを担当して以降、ライブ会場にいままでのファン層よりもう少し下の年代の子たちが増えたなというのを目の当たりにしました。今回はノイタミナ作品ということで、既存のファン層よりもうちょっと年齢が上の人たちも観てくれる作品だと思うので、OP曲も気に入ってもらえたらいいなと思います」(谷口)。

 シナリオアートは前述の『キューン20イヤーズオーディション』ファイナリストに選出されたことをきっかけに14年1月にミニアルバム「night walking」でメジャーデビューを果たした。アニメの主題歌を担当するのは今回が初となる。KANA-BOONの話を聞いて、「いままでは僕らのライブを観に来てくれたファンの直接的な口コミが頼りだったけれど、僕らのこと知っていてもいなくても、アニメを観るためにチャンネルを合わせた人に僕らの曲を聴いてもらえるという状況はうれしいですし、どうなるのか楽しみです。アニメきっかけで僕らのライブに来てくれる人が増えたらいいなぁ」と期待を語った。

 KANA-BOONの「talking」はインディーズ時代の曲で、「原作小説も読みましたが、作品の雰囲気にベストマッチすると思って選び出しました」(谷口)。OP映像はPerfumeやサカナクションのミュージックビデオを手がけて注目を浴びる映像クリエイターの関和亮氏が担当。実写映像をトレースしてアニメーションにするロトスコープで作り上げた映像は、「めちゃめちゃかっこいい」「アニメに寄り添いながら、僕たちの曲のこともよくわかってくれていて、いい距離感で仕上がっていると思う」と、メンバーも大絶賛だ。

 シナリオアートの「ナナヒツジ」は、「原作小説や昨年のドラマ版を観て、アニメの世界観も広がるように、自分たちの良さも出るように、そう考えながら作りました。『7は孤独な数字』という言葉が印象的だったので7拍子を取り入れてみました。天才・孤独・思考、この作品の中で僕の琴線に触れたキーワードも歌詞に生かしています」。

 ED映像は、みみめめMIMI、group inouらのミュージックビデオなどを手がけるアーティスト、橋本麦氏を起用し、全編プログラミングを用いて生成された「ジェネレイティブ・アート」と呼ばれる斬新な手法で、アニメの世界観を印象的に表現したものになっている。

■アニメ『すべてがFになる』

「理系ミステリィ」という新ジャンルを打ち立てた森博嗣氏のデビュー作で、昨年、綾野剛&武井咲のW主演で連続ドラマ化もされた同名小説に、天才プログラマー・真賀田四季のおいたちをつづった「四季シリーズ」の内容を織り交ぜたオリジナルストーリーで構成される。犀川創平役に声優・加瀬康之、西之園萌絵役に種崎敦美、真賀田四季役に木戸衣吹が出演。

関連写真

  • 9月30日に行われたイベント『すべてがFesになる』で競演。上がOPテーマのKANA-BOON、下がEDテーマのシナリオアート
  • ノイタミナほかで放送中のアニメ『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』のOPテーマをKANA-BOON(左の4人)が、EDテーマをシナリオアート(右の3人)が担当。画期的なスプリット・シングルをリリースする
  • 11月11日発売スプリットシングル、KANA-BOON / シナリオアート「talking / ナナヒツジ」ジャケット写真
  • 11月11日発売スプリットシングル、KANA-BOON / シナリオアート「talking / ナナヒツジ」浅野いにお氏の手によるアニメ盤ジャケット写真

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