福士蒼汰のライバル役として、月9ドラマ『恋仲』(フジテレビ系)に抜擢されている野村周平。映画『ビリギャル』で披露した金髪マイルドヤンキー姿が思いのほか似合い過ぎていて驚かされたが、『恋仲』では一転してさわやかイケメン役がハマっている。芯があって強そうに見える外見と、どこか繊細な影を抱えていそうな素顔が不思議な引力を放ち、『恋仲』副音声での等身大のはっちゃけぶりも女性を惹きつけているようだ。『恋仲』プロデューサーに「福士蒼汰のライバル役として匹敵しつつ、影を抱える、切ない表情ができる俳優」と言わしめた野村が、独自のポジションを築きあげようとしている。
◆アクティブ&知性派の素顔
そんな野村のルーツを辿っていくと、個性的な素顔が見えてくる。デビュー前からスノーボード選手として活躍し、数々の賞を受賞。兄もスノーボードをしており、兄弟で賞を争うことも。今も趣味で続けているようだが、ケガと隣り合わせのためになかなか滑りに行くことができないのが悩みだと話す。
そのほかにも、BMXの腕前も一流で、俳優業と平行して日頃からトレーニングを重ねるなど、今もかなりの力の入れ方で続けている。野村のプライベートとは「休みの日に家にいたくない」と語るアクティブ派。一方で、祖父が中国籍ということもあり中国語が堪能という一面もある。台湾で行われた映画『男子高校生の日常』のイベントでは流暢な中国語を披露。通訳なしでトークイベントに出演し、現地メディアの取材も受け、台湾のファンから絶大な支持を得ている。
そんな野村が芸能界に入ったのは現在の所属事務所・アミューズのオーディションがきっかけ。他薦のオーディションに父親が応募し、グランプリを獲得。それまで芸能界に入ることすら考えたことがなかったという野村は、思いもよらぬ形で芸能界生活をスタートさせた。
◆続く大作出演が示す期待値
グランプリを取ったオーディションが大規模だったからこそ、デビュー当初から様々なドラマで役名をもらいレギュラー出演。当時は「黙っていても仕事が来ると思っていた」と振り返るが、そのころまだ演技は素人同然。共演者や監督に厳しい言葉をかけられ、それまでの自信を打ち砕かれたという。そんな挫折もしっかりと経験し、演技の道を歩むことをしっかりと見据えるようになった野村は、昨年からデビュー5年を迎える今年にかけて出演作が急増。その端正なビジュアルを活かした映画『江ノ島プリズム』など青春物語のイケメン役から、弟キャラを演じた『若者たち2014』(フジテレビ系)、そしてこれまでのイメージを一気に覆す役に挑戦した映画『日々ロック』などを経て、今まさに個性派俳優としての地位を確立しつつある。
今確実にエンタテインメントシーンの上昇気流に乗って勢いを増している野村。それは、この先の出演作に大作ばかりが続き、それぞれの作品で重要なポジションの難役を得ていることが示している。少年たちの幼さと愚かさを描く青春残酷劇『ライチ☆光クラブ』では、9人グループの狂気のリーダー役で主演。来年2部作で公開される大作映画『ちはやふる』では、広瀬すず演じる主人公に恋をする一途で純粋な相手役。この2作だけを見ても正反対の役柄で起用される野村への期待値の高さを感じる。
数多くのイケメン、個性派若手俳優がそれぞれのポジションを模索しつつアピールし、今や整ったビジュアルだけでは武器にならないエンタテインメントシーン。そんななかで、演技の実力に加えて、ひとクセある持ち味で頭ひとつ抜け出した野村だが、まだまだ表に現れていない潜在的な力が眠っているようにも思える。月9から続く出演作を成功に導く一助となり、一気にスター街道を突き進むのか。大成していく予感はある。
(文:吉田可奈)
◆アクティブ&知性派の素顔
そんな野村のルーツを辿っていくと、個性的な素顔が見えてくる。デビュー前からスノーボード選手として活躍し、数々の賞を受賞。兄もスノーボードをしており、兄弟で賞を争うことも。今も趣味で続けているようだが、ケガと隣り合わせのためになかなか滑りに行くことができないのが悩みだと話す。
そのほかにも、BMXの腕前も一流で、俳優業と平行して日頃からトレーニングを重ねるなど、今もかなりの力の入れ方で続けている。野村のプライベートとは「休みの日に家にいたくない」と語るアクティブ派。一方で、祖父が中国籍ということもあり中国語が堪能という一面もある。台湾で行われた映画『男子高校生の日常』のイベントでは流暢な中国語を披露。通訳なしでトークイベントに出演し、現地メディアの取材も受け、台湾のファンから絶大な支持を得ている。
そんな野村が芸能界に入ったのは現在の所属事務所・アミューズのオーディションがきっかけ。他薦のオーディションに父親が応募し、グランプリを獲得。それまで芸能界に入ることすら考えたことがなかったという野村は、思いもよらぬ形で芸能界生活をスタートさせた。
◆続く大作出演が示す期待値
グランプリを取ったオーディションが大規模だったからこそ、デビュー当初から様々なドラマで役名をもらいレギュラー出演。当時は「黙っていても仕事が来ると思っていた」と振り返るが、そのころまだ演技は素人同然。共演者や監督に厳しい言葉をかけられ、それまでの自信を打ち砕かれたという。そんな挫折もしっかりと経験し、演技の道を歩むことをしっかりと見据えるようになった野村は、昨年からデビュー5年を迎える今年にかけて出演作が急増。その端正なビジュアルを活かした映画『江ノ島プリズム』など青春物語のイケメン役から、弟キャラを演じた『若者たち2014』(フジテレビ系)、そしてこれまでのイメージを一気に覆す役に挑戦した映画『日々ロック』などを経て、今まさに個性派俳優としての地位を確立しつつある。
今確実にエンタテインメントシーンの上昇気流に乗って勢いを増している野村。それは、この先の出演作に大作ばかりが続き、それぞれの作品で重要なポジションの難役を得ていることが示している。少年たちの幼さと愚かさを描く青春残酷劇『ライチ☆光クラブ』では、9人グループの狂気のリーダー役で主演。来年2部作で公開される大作映画『ちはやふる』では、広瀬すず演じる主人公に恋をする一途で純粋な相手役。この2作だけを見ても正反対の役柄で起用される野村への期待値の高さを感じる。
数多くのイケメン、個性派若手俳優がそれぞれのポジションを模索しつつアピールし、今や整ったビジュアルだけでは武器にならないエンタテインメントシーン。そんななかで、演技の実力に加えて、ひとクセある持ち味で頭ひとつ抜け出した野村だが、まだまだ表に現れていない潜在的な力が眠っているようにも思える。月9から続く出演作を成功に導く一助となり、一気にスター街道を突き進むのか。大成していく予感はある。
(文:吉田可奈)
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2015/09/12