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ピース又吉『三島賞』受賞ならず 上田岳弘氏「私の恋人」に決定

 新潮文芸振興会は14日、新鋭作家の純文学作品に与えられる『第28回三島由紀夫賞』および、優れたエンターテインメント作品に与える『第28回山本周五郎賞』の選考会を東京・ホテルオークラで開き、三島賞に上田岳弘氏『私の恋人』、山周賞に柚木麻子氏『ナイルパーチの女子会』を選出した。三島賞にノミネートされ、話題を集めていたお笑いコンビ・ピース又吉直樹の『火花』は受賞とはならなかった。受賞は逃しものの、選考委員の辻原登氏は「火花と2作受賞でもいいと思った」と高い評価をした。

『三島賞』受賞を逃したピース又吉直樹 (C)ORICON NewS inc.

『三島賞』受賞を逃したピース又吉直樹 (C)ORICON NewS inc.

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 三島賞の選考対象は、小説、評論、詩歌、戯曲で、第28回は平成26年4月より平成27年3月に発表された作品。選考委員は川上弘美氏、高村薫氏、辻原氏、平野啓一郎氏、町田康氏。一方、山周賞の選考対象は小説(ほか分野でも選考とすることもある)で、第28回は平成26年4月より平成27年3月に発表された作品。選考委員は石田衣良氏、角田光代氏、佐々木譲氏、白石一文氏、唯川恵氏で行われた。

 惜しくも三島賞受賞を逃した『火花』は、又吉の文芸誌デビュー作として、今年2月号の『文學界』に掲載。発売初日からネット書店などで軒並み品切れになり、1月8日に同誌初の7000部の増刷、同9日に2万3000部の再増刷に踏み切り、発行部数は史上最高の4万部に達していた。その後、単行本化され3月11日発売以来、発行部数35万部にのぼるベストセラーとなっている。

 贈呈式および祝賀パーティーは6月26日、同ホテルにて開催する。

候補作品は以下の通り(敬称略)

■第28回三島由紀夫賞 候補作
岡田利規『現在地』(河出書房新社 2014年11月)
滝口悠生『愛と人生』(講談社 2015年1月)
高橋弘希『指の骨』(新潮社 2015年1月)
又吉直樹『火花』(文藝春秋 2015年3月)
上田岳弘『私の恋人』(「新潮」 2015年4月号)

■過去の受賞作品
第27回(2014年)本谷有希子『自分を好きになる方法』
第26回(2013年)村田沙耶香『しろいろの街の、その骨の体温の』
第25回(2012年)青木淳悟『私のいない高校』
第24回(2011年)今村夏子『こちらあみ子』
第23回(2010年)東浩紀『クォンタム・ファミリーズ』
第22回(2009年)前田司郎『夏の水の半魚人』

■第28回山本周五郎賞 候補作
真梨幸子『人生相談。』(講談社 2014年4月14日刊)
早見和真『イノセント・デイズ』(新潮社 2014年8月20日刊)
湊かなえ『絶唱』(新潮社 2015年1月17日刊)
西川美和『永い言い訳』(文藝春秋 2015年2月25日刊)
柚木麻子『ナイルパーチの女子会』(文藝春秋 2015年3月30日刊)

■過去の受賞作品
第27回(2014年)米澤穂信『満願』
第26回(2013年)小野不由美『残穢』
第25回(2012年)原田マハ『楽園のカンヴァス』
第24回(2011年)窪美澄『ふがいない僕は空を見た』
第23回(2010年)貫井徳郎『後悔と真実の色』/道尾秀介『光媒の花』
第22回(2009年)白石一文『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』

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  • 『第28回三島由紀夫賞』発表の模様 (C)ORICON NewS inc.
  • 『第28回三島由紀夫賞』を受賞した上田岳弘氏 (C)ORICON NewS inc.
  • 『第28回三島由紀夫賞』を受賞した上田岳弘氏 (C)ORICON NewS inc.

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