2012年末に逝去した歌舞伎俳優・十八代中村勘三郎さんを偲び、10日、勘三郎さんが2000年に浅草・墨田公園内に設立した「平成中村座」跡地に『平成中村座発祥の地記念碑』が設立。同時に、浅草公会堂向かいの屋根には勘三郎さんを模した『鼠小僧』の像もお目見えした。2つの新名所は、1195人から1130万円の寄付を受け誕生。除幕式には勘三郎さんの『鼠小僧』を手がけた劇作家の野田秀樹氏もサプライズで駆けつけ、大勢の見物客が「中村屋!」の掛け声で祝った。 もともとあった『鼠小僧』の像を今回、勘三郎さんを愛した浅草の人々の熱意を受け新しくリニューアル。新人歌舞伎役者の登竜門である浅草公会堂を見守る向きに設置された。勘九郎は「本当に似ていてびっくり。そっくりに作ってくれてうれしい」と喜び、七之助も「この像があることで若手にとってもいい刺激になる」と背筋を正した。
2015/04/10