アイドルグループ“制服向上委員会”のグループ内ユニット“寿隊（ことぶきたい）”が現在新メンバーオーディションを開催中。環境問題にも積極的に取り組むこのユニットの活動内容やオーディションについて、隊長（リーダー）をつとめる木梨夏菜（16）が語った。

　結成23年、日本で最長寿の女子アイドルグループ“制服向上委員会”。グループ内のユニット活動も活発だが、なかでも、1994年から活動している、特に歴史が長いユニットが“寿隊”。ロック、ポップス、バラードなど多彩なオリジナル曲約50曲を持ち、現在までに4枚のアルバムをリリースしている。また環境問題に積極的に取り組んでいるのも特徴で、自然や動物との共存の大切さをテーマにしたレパートリーも多い。

　この数年、活動休止状態となっていた寿隊だが、昨年、新メンバーで復活。年末に復活公演を開催した。そして今年はメジャーデビューすることが決定。現在は4名のメンバーで活動しているが、今回、メジャーデビューにあたって、レギュラーメンバー5名と、サポートメンバー10名を緊急募集することになった。

　約20年の活動を通して、初のメジャーからのリリース。このタイミングで隊長に就任した木梨は、「メジャーデビューするからにはいい成績を収めたいという思いがあって、結構プレッシャーもあるんですけど、そのプレッシャーもパワーに変えていければいいなと思います」と意気込む。

「寿隊の曲には生き物や自然と共存することをテーマにした曲が多いので、その思いを伝えられるように心掛けて歌っています」という木梨。だが制服向上委員会に加入した当初は、社会問題や環境問題はわからないことばかりだったという。「でも、活動を通して勉強しているうちに興味を持てるようになりました」。

　現在特に関心を持っているのが「地球温暖化問題」。「人間にとって大きな問題だと思うので、勉強して、しっかり発言できるようになりたいです。学校の友達とももっとそういう話ができるようになればいいなと思います。寿隊の活動を通して同世代の子に、ちょっと興味あるかな、勉強したいかも、と思ってもらえればうれしいです」。

　木梨が制服向上委員会のオーディションを受けたのは約1年半前。「オーディションの自己PRの時に、歌やダンスを披露したコが多かったんですけど、私、歌もダンスも大好きだったけど、それを見せて評価してもらえるレベルじゃないと思ってたので、ここは恥をかいてもいいからみんなと違うことをやりたいと思い、
“ジョジョ立ち”（マンガ『ジョジョの奇妙な冒険』の登場人物の立ち姿）を見せました。みんなとは違うことをして、目立ちたいと思って。他の人から見たら、『何それ!?』という感じだったと思います（笑）」

　木梨は制服向上委員会に加入以来、アニメ好き、マンガ好き、コスプレ好き、80年代アイドル好きを公言。「私、オタクですから」と笑う。ブログの文章や写真でも独特の感性を発揮、これまでの同グループではいなかったキャラを発揮している。「自分の個性を取り繕いたくなかったので、最初からそのままの私を見せていこうと思いました。大人の人で漫画をバカにする人もいると思うんですけど、読んで損になることはないと思います。漫画やアニメに触れることでいろんな世界観が生まれてくるので、この活動をしていて、今思うと読んできてよかったなと思います」と自信を持って語る。

　そして「自分が夢中になれるもの、自分が頑張りたいことを持っている人ってすごく素敵だと思うんです。オーディションでは、こんなことをしたら恥ずかしいかなとか決めつけず、自分の好きなこと、夢中になって頑張っていることを前面に出してもらえるといいなと思います」と訴えた。

　新メンバーとして来てほしいのは「『頑張ろう』という気持ちが強い子。ただアイドルになりたいというのではなく、『歌が好き』『歌で頑張っていきたい』という気持ちを持っている人を待っています。歌やダンスの経験がない人も、環境問題に詳しくない人も大歓迎。これから私たちと一緒に練習、勉強していきましょう！」と呼びかける。

　寿隊の新メンバーオーディション、応募資格は10〜18歳の女性で、週3回の都内スタジオでのレッスン（歌、ダンス等）に参加できる人。その他詳細は、オーディション情報サイト『Deview／デビュー』に掲載中だ。

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