今月21日にすい臓がんのため亡くなった歌舞伎俳優の十代目・坂東三津五郎さん(本名・守田寿=もりた・ひさし、享年59)の告別式が25日、東京・青山葬儀所でしめやかに営まれた。喪主を務めた長男で歌舞伎俳優の坂東巳之助(25)は「心から父を尊敬します」とあいさつし、終始気丈に振る舞った。
巳之助は「まだまだ若輩者、未熟者の私がいうのは生意気ですが、父の芸は誰にでもできるような小さな努力を誰にもまねできないほど積み重ねた、ひとつの究極の形だったと思います」と亡き父を称賛。
また、そのプライベートについて、「芸に対する真面目さはどこへ行ったんだというくらい自由な方でした」と懐かしみ、「まだまだ、たくさん教えてもらわなければいけないこともありますし、まだまだ、たくさん一緒に楽しい思いをしたかった…」と無念さをにじませた。
三津五郎さんは、2013年9月にすい臓がん摘出手術を受け、昨年4月に舞台復帰を果たしたが、同年秋に出演予定だった主演舞台『芭蕉通夜舟』の降板を発表。再び療養に専念していた。関係者によると、20日までは意識があったものの、翌21日に家族が見守る中で静かに息を引き取ったという。
祭壇には、09年に歌舞伎公演などの宣材用に撮影された写真を使用。三津五郎さんは晩年、生け花を好んでおり、トルコキキョウなど計4100の花や、同年に授与された紫授褒章などが飾られた。弔辞は歌舞伎俳優・尾上菊五郎(72)らが読み上げた。
巳之助は「まだまだ若輩者、未熟者の私がいうのは生意気ですが、父の芸は誰にでもできるような小さな努力を誰にもまねできないほど積み重ねた、ひとつの究極の形だったと思います」と亡き父を称賛。
また、そのプライベートについて、「芸に対する真面目さはどこへ行ったんだというくらい自由な方でした」と懐かしみ、「まだまだ、たくさん教えてもらわなければいけないこともありますし、まだまだ、たくさん一緒に楽しい思いをしたかった…」と無念さをにじませた。
三津五郎さんは、2013年9月にすい臓がん摘出手術を受け、昨年4月に舞台復帰を果たしたが、同年秋に出演予定だった主演舞台『芭蕉通夜舟』の降板を発表。再び療養に専念していた。関係者によると、20日までは意識があったものの、翌21日に家族が見守る中で静かに息を引き取ったという。
祭壇には、09年に歌舞伎公演などの宣材用に撮影された写真を使用。三津五郎さんは晩年、生け花を好んでおり、トルコキキョウなど計4100の花や、同年に授与された紫授褒章などが飾られた。弔辞は歌舞伎俳優・尾上菊五郎(72)らが読み上げた。
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2015/02/25