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【花燃ゆ】井上真央が答えます 新大河のヒロインはどんな人?

 年が明け、早くも4日からNHKで新大河ドラマ『花燃ゆ』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)がスタートする。今作は、『八重の桜』(2013年)以来の幕末もの、さらに長州(山口県)が舞台となるのは、医師で兵学者の大村益次郎が主人公の『花神』(1977年)以来38年ぶりとなる。主人公は吉田松陰の妹、杉文(すぎ・ふみ)。製作発表当初から「誰?」「なぜ、彼女?」といった声が上がり、無名すぎて逆に気になる主人公や作品について、主演する女優・井上真央が語った。

NHK総合・BSプレミアムで1月4日スタート、大河ドラマ『花燃ゆ』に主演する井上真央(C)NHK

NHK総合・BSプレミアムで1月4日スタート、大河ドラマ『花燃ゆ』に主演する井上真央(C)NHK

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――文さんはどんな人物なんですか?

 「史実で残っていることを紡いでいくと、長州藩士の杉家の四女として生まれ、次兄は吉田松陰、松下村塾の門弟、久坂玄瑞に嫁ぎます。その夫を禁門の変(京都御所で起きた武力衝突)で亡くした後、毛利家の奥へ入り若君の守り役を務め、その後に、亡き姉の夫の小田村伊之助(後の楫取素彦)と再婚。とても波瀾万丈な人生を送られた女性です」

――文さんのことを知っていましたか?

 「私自身、吉田松陰に妹がいることを初めて聞いたので、文さんのことを知らない方も多いと思います。その文が主人公で大丈夫なのかなと思ったこともありましたが、松陰だけでなく、松下村塾の門弟たちにもそれぞれ家族がいたわけで、松陰の妹である文の視点から幕末を描くことで、これまでとは違った時代が描けるのではないかと、どんどん期待に変わっていきました」

――資料が少ない場合、役作りは?

 「文に関する資料があまり残っていないので、どのような経緯でそうなったのか、その時文はどう思っていたのかなど、ドラマで自由に描ける部分もあります。脚本家、演出家、プロデューサー、共演者たちと考えをめぐらせ、点と点の間を埋める作業は難しいですが楽しい。プロデューサーからは、喧々諤々、討論する藩士たちの中にふっとおにぎりを持って現れる、柔らかい、安心できる女性を演じてもらいたいと言われました。脚本の最初の頃に描かれている幼少期の文は、いつも一歩引いて周りを見ているような子ですが、兄・寅次郎(松陰)の影響を受け、多くの人との出会いと別れを繰り返す中で成長し変わっていきます。なので私も、これだと最初から決めつけずに文を演じられたらいいなと思っています」。

――幕末版『男はつらいよ』とも言われていますが、序盤はいい意味でボスキャラは吉田松陰ですよね。

 「松陰の家族を演じる共演者の皆さんと『男はつらいよ』の寅さんみたいに自由奔放で憎めないところが重なるねってよく話しているんです。私自身は松陰は過激な異端児というイメージだったので、あのカリスマ性は何なんだろうと思っていました。でも、この作品では家族の言葉を静かに受け止めたり、優しい人柄や人間らしさが見えてくるので、松下村塾の若者たちが松陰にひかれていったのはそういうところなのかなぁと撮影しながら感じています。脱藩したり、密航しようとしたり、何かと問題の多い兄に寛大すぎるくらいの家族ですが、自分たちには成し得ない何かを成す人間だということを感じて、松陰に夢や希望を託していたからこそ、ひたすらに支え続けたのだと思います」

――どんな大河ドラマになりそうですか?

 「今後の展開がどうなるかわからないので、私自身、台本を読むたびに驚きがあってワクワクしていますし、きっと観てくださる方にも楽しんでいただけると思います。ずっと先にはなりますが、洋装で鹿鳴館にも行くらしいのですが、今はまだ想像もつきません。幕末維新という大変革を遂げた時期をドラマの中で経験できるのはとても楽しいです」

 大河ドラマ『花燃ゆ』は、萩(山口県)の下級武士の家に生まれた文が、破天荒な兄・松陰に振り回されながらも松下村塾、牢獄(野山獄)、長州藩…と、さまざまなところで運命的な出会いと別れを繰り返し、幕末の動乱を強く生き抜いていく姿を一年かけて描く。

 主な出演は、井上真央、大沢たかお、伊勢谷友介、高良健吾、東出昌大、優香、原田泰造、奥田瑛二、檀ふみ、長塚京三、北大路欣也 ほか。

 1月4日スタート(※初回60分拡大版)、全50回。【総合】毎週日曜 後8:00、【BSプレミアム】(毎週日曜 後6:00)、【総合・再放送】毎週土曜 後1:05。

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