日本のみならずアジア・北米・欧州など世界中で人気のトレーディングカードゲームのトップランナー『カードファイト!! ヴァンガード』がアニメと実写の2本立てで映画化され、13日より公開中だ。「カードゲームに馴染みのない人も楽しめる内容。一歩足を踏み出せば、きっとハマる」と確信に近い手応えを語るのは、アニメ版「ネオンメサイア」の主人公・先導アイチ役の代永翼と、櫂トシキ役を演じる佐藤拓也。人気声優の2人に、『ヴァンガード』の魅力を聞いた。

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　代永と佐藤は、2011年に始まり、現在第4期がテレビ東京系で放送中のテレビアニメでアイチと櫂の声を担当。今回の劇場版作品にも大きな期待を寄せる。

　代永は「今回の劇場版はDAIGOさん主演の実写版があるので、いままでにない客層の方に『ヴァンガード』のことを知っていただけるいい機会。アニメとの2本立ては面白い試みだと思います。興味が湧いたら、ショップ（有名玩具店・カードショップ・百貨店・量販店）を訪れてカードゲームにも触れてみてほしい。自分の世界が広がったり、出会いがあったりすると思う」と話す。

　“出会い”について、佐藤が補足する。「今、TwitterやLINE、ネットゲームでのつながりが広がっていると思いますが、カードゲームは誰かと会わないとできないゲーム。必然的に対戦相手とコミュニケーションが生まれるんです。面と向かって人と関わりを持つことの大切さを再発見することができる素晴らしいツールだということをぜひ知っていただきたいですね」。

　出来上がった作品に対する自信もある。代永は「友情、絆をテーマに、人と人とのつながり、人とどうコミュニケーションをとったらいいのか、いろいろ考えさせられるお話になっています。何気ないひと言がすれ違いを生んでしまったり、そのすれ違いから問題が起きたり。学生も社会人も共感していただけると思います」。

　佐藤も大きく頷いて、「テレビシリーズではカードゲームをモチーフに少年たちの成長を描いているんですが、劇場版アニメはカードゲームのバトルも見応えがあって、それ以上に友達づき合いや友達に抱くさまざまな感情に、どう向き合って、乗り越えていくかという深い、普遍的テーマも描かれていると思いました。中高生以上の大人の方には、子どもの頃のことを思い出して楽しんでいただけると思います」と話した。

　各キャラクターの見どころについて代永は「櫂くんと一緒に共闘して敵と闘うところですね。あとアイチの家に櫂くんがいますよぉ〜（笑）」と物語の一部を明かすと、佐藤も「なんと言ってもアイチとの共闘でしょう」と一致。「アニメでは今まで描かれなかった櫂の姿がそこにはあります。どちらかというと原作漫画版に近いスタンスで演じてみました。あとは、櫂の少年時代も久々にやらせていただいたのでお楽しみに」（佐藤）とファンに呼びかけていた。