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デビュー15周年の栗山千明、枯渇しない“変化への欲求”

 “クールビューティ”と称される凛とした存在感と、シリアスからコメディまでこなす幅広い演技力を併せ持つ女優・栗山千明。本格的な女優として今年15周年を迎えた彼女に、改めてこれまでの軌跡を語ってもらった。

15年の軌跡を振り返る栗山千明

15年の軌跡を振り返る栗山千明

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■深作欣二監督はとてもシャイな方でした

──栗山さんは1999年に映画『死国』で本格女優デビューし、翌年『バトル・ロワイアル』、さらに、『キル・ビル Vol.1』と、他の女優さんではなかなか味わえない貴重な体験をされてきましたよね。
【栗山千明】そうですね。10代の頃は、たまたま特殊な役をずっとやっていまして(笑)。そのイメージが皆さんのベースにもあるのかなって思うんです。印象が付いてしまうと、それを良い意味で裏切りたい欲求ってあるじゃないですか? 清純派でずっとやってきた方は大変だと思うんですけど、私の場合は出だしが特殊だったので、変化をつけやすいところはあったかもって思うんです。

――故・深作欣二さん、クエンティン・タランティーノという日米を代表する監督作品に出演したワケですから。並みの女優さんでは経験できません。
【栗山】元々、お芝居に対して詳しくなかったので、10代の頃は正直「すごい人なんだろうなぁ…」というくらいしかなかったんです。たまたまお会いして、お仕事させていただいたのは、本当に幸運だったなと思いますね。今みたいにある程度、知識がある上で臨んだら逆にビビっちゃって何も出来なかったかも知れないですね。

――深作監督といえば、若い頃は角材を振り回しながら監督をしていたというほど血の気も多い方という逸話もありますからね(笑)。
【栗山】真夏の撮影だったんですけど、誰よりも元気でお若い印象を受けました。でも、女性にはシャイだったような気がします。男性には厳しく指導してるような場面もあったんですけど、女優さんに対して怖いそぶりをしているのは見なかったですね。だから、あまりにも何も言ってくれないから「今の演技で本当に大丈夫なのかな!?」って、逆に心配でしたね。

――確かに不安ですね。
【栗山】でも、深作さんが亡くなられた後に、私が出演したシーンに感動して下さって、一番お気に入りの曲をそのシーンで使用したという話を後から聞いて。

――あぁ〜それは嬉しいですね。
【栗山】嬉しかったですね(しみじみ)。私の経験上、怖いと思われている人ほど、会ってみるとそうでもないと言いますか。蜷川(幸雄)さんもそうでしたね。あとは広い視野で全体を見通しているという部分でも共通していたと思います。

■アンチヒーローへの憧れ

──栗山千明といえば、クールビューティーとした佇まいというのが、外見上はイメージが定着してますよね。
【栗山】でも、今はどうなんですしょうか。最近クールな役が減ってきてるような(笑)。

──でも、そのギャップが面白い。例えば4月クールでしたら、ドラマ『アリスの棘』はシリアスな部分が前面にでているけど、対比するように、現在放送中のギャツビーのCMでは、奇抜なメイクで、松田翔太さんとのシュールなやりとりが面白い。
【栗山】ギャツビーのCMの撮り方は、カットを刻んでいくというより、比較的長回しで凄く面白かったです。翔太くんはこういう言い回しで来たか!みたいな(笑)。台詞の言い方とかテンションとかがとにかく最高で。お互い、「おっ!そう来たか!!」の繰り返しでしたね。

──やっぱり、今の女優業にも活かされている“変身願望”というのは小さいころからあったんですか?
【栗山】そうですね。でも、アニメとか漫画でも、ヒーローよりも、かっこいいニヒルな悪役の方に憧れるんです。自分自身がそっち側の人間ではなく、主人公の友達とか普通の凡人だと思うので余計に憧れたんです。

──アンチヒーローへの憧れが強かったんですね
【栗山】はい! 分かりやすく言うと、『スラムダンク』ではやっぱり桜木花道ではないんですよ。やっぱりそのライバルでクールな流川(楓)に惹かれるんですよね(笑)。

──名作と呼ばれる作品には必ず主人公に匹敵する、もしくはそれ以上のライバルの存在が不可欠ですもんね。
【栗山】『ドラゴンボール』で言えばベジータ、『幽遊白書』で言えば飛影……。

──さすが! スラスラ出てきますね〜(笑)。ただ、女性の場合はヒロイン、もしくはアンチヒロインに憧れを抱くものなんじゃないですか?
【栗山】うーん、ない(キッパリ)! 女性のキャラに特別に萌えたことがないんですよね。もちろん、綾波レイちゃんは好きですし、憧れの女性なんですけど。この人の生き様を目指したい!!という気持ちの方が強いので、男女の差というものがないんです。ましては、小さい頃は男の子になりたかったので(笑)。

■29歳の“大人の女性”として…

――現在29歳になりました。改めて15年の軌跡を振り返ると、凄く良い年輪を重ねてきたことを改めて感じました。
【栗山】自分でもそう思います。出会いにも凄く恵まれたし、環境に救われた面も大きいですね。私、14歳で上京したとき「いつまで芸能界でやっていけるのかなぁ……30歳位までやれれば凄いよね!」って漠然と思っていたんですよ。

――14歳からすると、30歳って凄く大人に見えますもんね。
【栗山】そうですよね……。あの当時は、ただガムシャラにハングリー精神を持ってやっていたんです。でも今は、穏やかな気持ちでお仕事が出来ているので、その変化は大きかったなって思いますね。この15年をトータルで振り返っても満足のいく歩き方をしてきたと本当に思います。ただ、最近ちょっとたるんでるなとも思いますけど(笑)。

――14歳の栗山さんが30歳の姿を夢想していたように、現在の栗山さんは10年後、20年後をどのように夢想しますか?
【栗山】そうですね……基本的な部分は変わらないと思います。私が14歳の時に出会った、マネージャーさんやスタイリストさんが、ちょうど今40代で、見ていても変わらないんですよね。でも、その変わらなさが素敵だなって。精神とか人柄という部分では、私自身、今の自分を気に入ってるので。あとは、もっともっと仕事を楽しんでやっていけたらいいなって。先輩の女優さんからよく言われるんです、「年を取ればとるほど仕事が楽しくなるよ!」って。だから、私も先輩方と同じように、今以上に女優というお仕事を楽しみながら年を重ねていきたいですね。

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