猪瀬直樹東京都知事、水野正人招致委員会副理事長、フェンシングの太田雄貴選手らが10日、アルゼンチン・ブエノスアイレスで行われた国際オリンピック委員会（IOC）総会を終え、東京都庁で行われた都民報告会に出席した。2020年東京五輪開催が決定し、大勢の人々の歓声と拍手で迎えられた大田選手は、ピースサインと笑顔で東京に凱旋した。

【写真】その他の写真を見る

　最終プレゼンテーションに登壇し、決定直後に号泣していた太田選手は「プレゼンは緊張してそれを何とか隠そうと一生懸命でした」と振り返り、「発表のときは、いっぱい泣いてすいませんでした！」と冗談を交えて会場を沸かせた。さらに「あんなに泣くことは生涯ないと思う。今まで生きた中で一番幸せでした！」と大声で報告し、歓喜のガッツポーズをみせた。

　歓喜する一方で「あくまでスタートの日」と冷静に語り、「世界の皆さんに日本をアピールするいいチャンス。主役はアスリートですが、ここにいる皆さんも主役です。みんなで一つになっていい大会を作りましょう！」と呼びかけた。

　報告会とあわせて行われた祝勝セレモニーでは、猪瀬都知事、水野招致委員会副理事長、吉野利明東京都議会議長、パラリンピック陸上女子の佐藤真海選手も同席。大勢の観客が見守るなか、くす玉を割ると会場は大きな拍手に包まれた。

　大勢の歓声を浴びた猪瀬都知事は「オールジャパンのチームが勝ったのです！」と感無量の様子。「これは歴史に刻まれます。伝統のあるこの国が新しい歴史を作る。2020年の開催まで希望を作って元気を出して頑張りましょう！」と声を張り上げていた。