女優・井上真央と俳優・綾野剛の共演で人気作家・湊かなえ原作の『白ゆき姫殺人事件』が映画化されることがわかった。不可解な殺人事件を巡り疑惑の目を向けられた一人の女と、テレビのワイドショー取材により暴走する「噂」が巻き起こす傑作サスペンス。『アヒルと鴨のコインロッカー』(2008年)、『ゴールデンスランバー』(2010年)、『奇跡のリンゴ』(2013年)などのヒットメーカー・中村義洋監督が映画ならではの表現を加え、重層的なサスペンスに仕上げる。 『望郷』が第149回直木賞(平成25年度上半期)候補に初選出された湊氏(選考会は今月17日)。同氏の作品の映像化も相次ぐ。映画化作品は、デビュー作の『告白』(2010年、中島哲也監督)、『往復書簡』所収の「二十年後の宿題」を原案にした『北のカナリアたち』(2012年、阪本順治監督)に続き3作目。昨夏に刊行された長編『白ゆき姫〜』は、『小説すばる』(集英社)での掲載と並行してWEBで関連資料がアップされるという新たな試みも話題となり、出版前から映画化のオファーが殺到していたという。
2013/07/15