40代以上の大人の音楽リスナーの掘り起こしを目指し、09年にレコード各社参加のもとスタートした「大人の音楽〜 Age Free Music 〜」キャンペーンも、次回で10回目を迎える。CDショップ店頭等での継続展開により、少しずつ浸透してきたなかで、各レコード会社、CDショップ単体でも大人をターゲットに独自の商品企画やキャンペーンが行われている。そこで本特集では、各CDショップ担当者に、大人の音楽に対する捉え方を聞いたところ、立地条件や客層によって、考え方が異なることがわかった。さらに40代以上でも、個人によって音楽体験が異なっているため、よりきめ細やかなアプローチが必要なこともわかってきた。これらを踏まえて、さらに大人マーケット拡大のポイントを以下にまとめた。 ひとつめは、40代以上すべてを対象とするよりも、好む音楽や年齢をピンポイントで絞り、「個」の過去の音楽体験と結びつくような展開の実施だ。今回、20〜60代を対象に実施したユーザー調査では、各世代が10代の頃、20代の頃…それぞれの年代で好きだった音楽ジャンルを尋ねたところ、20・30代で好きな音楽ジャンルがあらかた決まってしまうことがわかった。また、ひとくちに大人世代といっても、40・50・60代、それぞれに刺さる音楽ジャンルも微妙に異なっている。新星堂・保倉一秋氏は「その時代の空気がいかに1枚に集約されているかで売上が変わる」と話していたが、対象とするリスナーの好きな音楽から細かな生活スタイルまで設定したうえでの企画は効果的といえそうだ。
2013/06/22