東京・渋谷のBunkamura シアターコクーンで公演中の舞台『木の上の軍隊』(4月5日〜29日)は、日本を代表する劇作家・井上ひさし氏が最期まで執筆しようとして、完成させることが出来なかった彼の遺作ともいえる作品だ。井上さんの死後、その遺志を継いだ人々の手によって公演が実現するまで…、その過程にカメラが密着。NHKスペシャル『父の遺言〜井上ひさし “最期の作品”〜(仮)』(5月4日、後9:00)として放送される。 75年の生涯で60に上る戯曲を書いた井上氏は、社会への鋭い風刺と人間味あふれるユーモアで、多くの人の心をとらえてきた。『木の上の軍隊』は、沖縄戦の激戦地となった伊江島で、ガジュマルの木の上に逃れ、戦争が終わったことを知らずに2年間過ごした日本兵の実話をもとにした物語。肺がんに侵されたベッドの上でも、死の間際まで書くことに執念を燃やした作品だった。
2013/04/18