俳優の里見浩太朗が2日、東京・赤坂ACTシアターで行われた舞台『真田十勇士』の製作発表に出席した。徳川家康演じる里見は「大体が僕の息子、中には孫くらいの方もいらっしゃるので若いファンがたくさん来ると思う」と、主演の上川隆也らを見ながら語り、「この怖い家康役で、どれだけ若い俳優さんたちのファンを取れるか、それを楽しみに賭けています」とアピールして笑わせた。

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　同舞台は戦国時代から江戸時代初期を舞台に、織田家と豊臣家への忠義に生き、知力を尽くして戦い抜いた真田幸村を中心に10人の勇士の生き様を描いた人間ドラマ。歌手の中島みゆきが時代劇舞台に初めて楽曲を提供したことでも注目を集めている。

　今回、脚本を手掛けた劇団☆新感線の座付き作家・中島かずき氏は「自分としてはかなりよく書けているんじゃないかなと思っています」と自信たっぷり。里見も「このお仕事のお話をいただいた時、中島さんにいろいろなお話を聞かせていただいた。（描かれているのは）歴史の事実と大嘘。その嘘に私は惚れました」と熱弁し、「このとても良い脚本に、役者がどれだけノッていけるか次第」と期待を込めた。

　アニメやゲームなどで美男子として描かれ、歴女にも人気を誇る真田役を演じる上川は、プレッシャーをにじませながら「まだけいこに取り掛かってもいない段階ですが、漂う空気感に居心地の良さを感じました。この感じを大事にして舞台の完成に近づけていきたい」と意気込んだ。

　製作発表にはそのほか、柳下大、倉科カナ、葛山信吾、山口馬木也、松田賢二、渡部秀、相馬圭祐、賀来千香子も出席。舞台『真田十勇士』は東京・赤坂ACTシアターにて8月30日から9月16日まで、その後は名古屋・中日劇場、大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演される。