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ニコラス・ケイジ、自身の金銭トラブル・強盗被害を作品に投影

 ハリウッド俳優のニコラス・ケイジが、ニコール・キッドマンと初共演し、強盗集団に押し入られる被害者家族を演じた映画『ブレイクアウト』の公開を控え、インタビューに応じた。

【場面写真】実生活と役をオーバーラップさせるニコラス・ケイジ(映画『ブレイクアウト』より)

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 当初、ニコラスは強盗に入る犯人役をキャスティングされたが、脚本を読んで被害者を演じたいと自ら希望した。その理由について、実生活で強盗に押し入られた経験があったからだという。

 映画は、美しい妻(ニコール)と反抗期だが愛らしい娘に囲まれ、豪邸で何不自由ない生活を送っていた主人公のカイル(ニコラス)が、ある日覆面武装した4人組の強盗団に押し入られたことで、夫婦同士の知られてはいけない秘密が露呈していく密室サスペンス。

 キャスティングが決定した当初、ニコラスには強盗役として脚本が送られていたが、読み進めるうちに「(被害者となる)カイル役をやりたいと思うようになった。この役ならば、破壊的なことがやれる」と感じたという。実生活でも夫婦関係や金銭トラブルの話題が絶えないこともあり、まさに等身大ともいえる“ハマり役”に「経済的なプレッシャーがあり、以前とは変わってしまった夫婦関係の悩みを抱えている。この役なら真実味のこもった役を演じることができると、有機的に感じたんだ」と、熱望した経緯を明かした。

 さらに、ニコラスは昨年秋ごろに実際に強盗に入られており、リアルな恐怖も体験済み。夜中に目を覚ますと、ベッドの前でアイスを食べている男が立っていたそうで、「俺んちで何やってんだ? 出ていけ!」と威嚇し、事なきをえたという。ニコラスのこれまでの人生トラブルを結集させたといえそうな同作。経験者にしか表現できない緊迫感、表情、リアリズムに注目したい。

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