連続テレビ小説『カーネーション』の新キャスト発表記者会見に出席した(前列左から)安田美沙子、川崎亜沙美、尾野真千子、新山千春、(後列左から)六角精児、ほっしゃん。、近藤正臣、綾野剛【6日=NHK大阪放送局】
会見で川崎は開口一番「ほな、ここで一曲歌います」。糸子のライバルとなる役どころで出演するお笑い芸人のほっしゃん。に「滑ったで〜いま〜」と笑われるほどのハイテンションで、出演が決まるまでの経緯を面白おかしく語った。
「ヒロインのオーディションから参加していまして。最後まで残ったんです。こら〜受かるな〜と(勝手に)思って、書類審査もまだ受かってなかったんですが、東京の家を引き払って、こっちに住んで(岸和田に戻って)たんです。それが、見事落ちまして…。もう、笑うしかないですよね。ですけれども、今年一年は、ず〜と待ってたんです。ひょっとしたら何か良い役をもらえるじゃないかな〜と。そうしたら、春が来て、夏が来て、岸和田まつりが終わってしまって、こらもう、あかんな〜と思っていたら直子役をもらったんです。いまここに立っている自分が、ひょっとしたら『どっきり』じゃないかと思うぐらい、びっくり仰天しています。直子役は自分と共感できる部分があって、これは運命だったんやなと思っています」。
3姉妹役を務めるほかの2人も同作にかける思いの強さでは負けていない。新山は「ずっと“朝ドラ”に出演するのが夢だった。15歳でデビューしてから、渋谷のNHKに“朝ドラ”のオーディションに何度も足を運び、苦い思いをしてトボトボ帰ってきた思い出がよみがえる」と語り、喜びもひとしおの様子。安田も「9年ぐらい前のNHK大阪のオーディションをうけたことがあるので(今回出演できることになって)嬉しかったです」と話していた。
この3人の娘たちを従えて、尾野は「第一の難関は“14歳に見えるかどうか”でしたが、第二の難関が、“この3人の母親に見えるかどうか”です。見えるようにがんばりたいと思います! 母になりたいと思います! 母にさせていただきたいと思います」と意気込みを新たにしていた。
3姉妹と泉州繊維商業組合の組合員・北村達雄役のほっしゃん。のほかに出席した新キャストは、泉州繊維商業組合の組合長・三浦平蔵役の近藤正臣、オハラ洋装店の経理担当・松田恵役の六角精児、長崎出身の紳士服職人・周防龍一役の綾野剛。年明けの放送回から続々と登場する新キャストとともに、終戦後の復興をテーマに重ねて描く糸子の波乱万丈な物語は佳境に入っていく。
