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三谷幸喜監督、痛々しく見られてでも伝えたい作品への思い

 監督5作目となる映画『ステキな金縛り』の公開(10月29日)を目前に控え、恒例のテレビ出演が目立っている三谷幸喜監督。言葉のやりとりだけでなく、物語の構成や流れから生まれる温かい笑いをふりまく作品同様、出演するバラエティ番組などでも和やかな笑いを発信している。テレビの出演は、自らも楽しんでいるのかと思いきや、本人は苦手であまり数を増やしたくないという。ORICON STYLEの取材時にも、テレビに映る自分が「痛々しく見えていませんか?」と聞いてくる程だった。

ぶしつけな質問にも笑顔で応じてくれた三谷幸喜監督

ぶしつけな質問にも笑顔で応じてくれた三谷幸喜監督

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 そんな三谷監督に、ファンのブロガーから寄せられた「ご自分をカッコよく見せたいんですか? それとも面白く見せたいんですか?」という質問をぶつけてみた。すると、考え込みながら「どういうことなんだろう? 自分をどう見せたいかなんて考えたことはないです。ましてやカッコよくなんて……。カッコよく見せようとしているように見えるってことなんですかね(笑)」と少々困惑気味。映画公開前のテレビ出演についても「本来は苦手なタイプでつらいんですよ」と本音を漏らし、「イヤイヤ引っ張り出されているようにみえたらスタッフのみなさんに失礼だし、視聴者の皆さんにも申し訳ないので、出るからには楽しんでいただこう、自分も楽しもうという気持ちをもって一生懸命になっているんですけど」。

 つい先日の公式ツイッター(期間限定)では、『ステキな金縛り』の公開が迫り不安になっいることをつぶやきながら、「沢山の人に観て欲しい。そのために僕は何をすればいいのか? 映画は大勢のスタッフとキャストの苦労の結晶。ステカナに関わったすべての人の幸せのために、僕が今、しなければならないことは何なのか?」と心境を綴っている。そんな想いと、常に面白いことを突き詰める生来の人間性が自らを突き動かし、すべての“できること”に真摯に向き合っているのだろう。苦手というテレビ出演にしても、ただ出演するのではなく、自ら積極的にさまざまな企画に参加し、自分に何ができるか、何をすべきかを追求している。だからこそ、「ただの番宣」では終わらず、視聴者に興味をもたせ、本来のメッセージを伝えることができるのだろう。

 今回のインタビューでも、質問の一つひとつに真剣に向き合い、丁寧に答えてくれた。最初の質問の答えをズバリ聞くと、「カッコよくは考えていないです。でも、ある部分では、面白く見られたいという気持ちがあるのかもしれません。でも、痛々しく見えていませんかね(笑)」。例え、痛々しく見えてでも伝えたい、熱い想いの結晶となった映画に注目してみたい。

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