ドラマ&映画 カテゴリ
オリコンニュース

若き日の原田芳雄さんの傑作映画が再上映 日活ニューアクション時代の勇姿がスクリーンに

 長年にわたり日本映画を牽引してきた俳優の原田芳雄さん。東京・銀座にある名画座『銀座シネパトス』では、16日より特集上映中の「女優・梶芽衣子特集」の中で、若き日の原田さんの出演作品を観ることができる。

映画『新宿アウトローぶっ飛ばせ』より。原田芳雄(写真中央)と渡哲也の共演によるアクション映画(C)日活1970

映画『新宿アウトローぶっ飛ばせ』より。原田芳雄(写真中央)と渡哲也の共演によるアクション映画(C)日活1970

写真ページを見る

この記事の写真はこちら(全3枚)


 24日(日)〜27日(水)に上映される『反逆のメロディー』(1970年)と『新宿アウトローぶっ飛ばせ』(1970年)は、梶の出演作品としても外せないタイトルだが、原田さんがアウトローのイメージとともにブレイクした日活ニューアクション時代の傑作。若き日のエネルギッシュで勢いのある原田さんの勇姿がスクリーンによみがえる。28日(木)・29日(金)・31(日)・8月1日(月)にも、原田さんの出演作『修羅雪姫 怨み恋歌』(同時上映「修羅雪姫」)が上映される。

 一方、主演映画の新作『大鹿村騒動記』(阪本順治監督)も公開中だ。野性味あふれるアウトローのイメージそのままに、70代を迎えて、ますます男の色気を感じさせる自在な演技で、観る者を笑わせ、ホロリとさせてくれる。

 同作は、長野県大鹿村に300余年も受け継がれてきた村歌舞伎を題材にした人間ドラマ。偶然、その存在を知ることとなった原田さんが、村歌舞伎を演じる側も観る側も、その土地に住む人たちが一体になって楽しんでいる様子に衝撃を受け、20年来の付き合いのある阪本順治監督に映画化を提案。阪本監督と脚本家の荒井晴彦さんがオリジナル脚本を書き上げた。

 原田さんが同作で演じた初老の食堂店主・風祭善は、サングラスにテンガロンハットの無骨な男だが、いざ村歌舞伎の舞台に立てば、観客の視線を一身に集める花形役者。しかし、私生活では女房に逃げられ、一人暮らしをしている。原田さんのほかに誰も演じることができない人物像が描かれているのも、オリジナル脚本ならではだ。

 同作のインタビューで原田さんは「この映画の主題になった村歌舞伎には、芸能が本来供えている『蛮力』のようなものがあると思うんですね。役者という生業を続けて、70代に入った今、僕自身がそういう力に飢えている感じがある。その意味で『大鹿村騒動記』は、規模こそ決して大きくないけれど、ある節目になりそうな予感はしています。第三期の始まりといいますかね(笑)。ここからまた、何かが始まればいい。そんなことを考えたりもするんです」と話していた。

 今月11日、都内で行われた同作の完成披露試写会には、担当医の反対を押し切って、車椅子に乗り、舞台あいさつに登場したことからも、原田さんの同作にかける想いの深さを推し量ることができる。原田さんは、16日の封切りを見届けるように19日、息を引き取った。同作が最後の作品となったことが原田さんに相応しくもあり、残念でならない。



【動画】映画『大鹿村騒動記』予告編⇒


◆映画情報 最新映画ニュース一覧インタビュー バックナンバー


オリコンニュースを優先ソースに追加してGoogle検索に頻繁に表示させよう

関連写真

  • 映画『新宿アウトローぶっ飛ばせ』より。原田芳雄(写真中央)と渡哲也の共演によるアクション映画(C)日活1970
  • 映画『反逆のメロディー』より。長髪にグラサン、Gジャン姿でジープを乗り回す原田芳雄(写真左)の男臭いイメージはショーケンや松田優作をはじめ、現代の俳優にも影響を与えている (C)日活1970
  • 公開中の映画『大鹿村騒動記』は一律料金1000円で鑑賞できる (C)2011「大鹿村騒動記」製作委員会

求人特集

求人検索

  • オリコンニュースを優先ソースに追加してGoogle検索に頻繁に表示させよう

メニューを閉じる

 を検索