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織田裕二が明かす“来るものは拒まずの姿勢”を貫くスターの仕事観

僕にも「これだけはやらない」が1つ、2つあるんです(笑)

──さまざまな人間の仕事を通した生き方を骨太に描いている。だからこそ、本作は大人にとって見応えのある作品になっているわけですが、織田さんにとっての理想の仕事のあり方を教えていただけますか?
織田裕二どんな職業でも同じだと思いますが、自分が本当にやりたいことが巡ってくるチャンスって、それほどないと思うんです。だから、基本的には来るものを拒まずの姿勢でいますが、そのなかでも「これだけはやらない」というものを決めています。そんなに多くないですけどね。ひとつ、ふたつくらいは僕にもそういうものがあるんですよ(笑)。

──織田さんの犬の着ぐるみ姿(オープンハウス『ジョンシリーズ』CM)には最初、驚きました。たとえば、ああいったお仕事も“やらない”には入らないんですね。
織田裕二最初は戸惑いましたよ(笑)。だけど、「これだけはやらない」には入っていない。あのCMは、最初はもっと犬っぽい芝居をするようなイメージを伝えられていたんですけど、「犬の着ぐるみを着ているのに極めて人間らしく振る舞ったほうがおもしろい」と提案しました。最初のほうは、けっこう監督ともバッチバチでしたよ(笑)。だけど、「なるほど、じゃあそれで試してみましょう」となって進めていくうちに、僕も監督もおもしろくなっていったんですよね。
──人気シリーズCMとして何作も制作されました。
織田裕二最初は乗り気ではなかったとしても、自分も一緒に仕事する人間も楽しくできたほうがいいわけですから、いざ決まったら頭を切り替えて、おもしろいところを探すようにしています。それが結果的に食わず嫌いだったと気づくことも多いですから。

──イーデザイン損保のシリーズCMでは、『踊る大捜査線』の青島俊作を彷彿させる熱い芝居を見せています。ああいった“パロディ”を楽しんで演じられているふうに感じさせる織田さんに、懐の深さといいますか、人間性の大きさのようなものを感じます。
織田裕二あれは、逆に僕が折れました(笑)。僕は別の芝居を提案していましたが、監督が「いや、絶対にこれでいってください」と一歩も引かなかったんです。そこまで言うなら、こっちもやってやろうとなって。この監督も戦っているんだなと感じましたしね。

出会えてよかった人と別の作品で再会することが“仕事の幸せ”

──その辺は柔軟というか、余裕があるというか。先ほど野崎修平の仕事を通した幸せの話が出ましたが、織田さんにとってそれはどんなものですか?
織田裕二出会えてよかったという人と、また別の作品で再会できることですね。『〜野崎修平』はまさにそうで、今まで何度も映画で一緒に仕事をしてきたカメラマンや照明部、録音部と初めてドラマで仕事をしたのが前作だったんです。彼らは基本、映画をやっている人たちなんですが、「ドラマもやったほうがいい」という話をよくしていたんです。

──若手をフックアップする野崎修平の姿勢に近いですね。
織田裕二一緒に仕事をしておもしろかった彼らと、映画だけでさよならするのも切なかったので。また映画とは違うドラマ作りのおもしろさも、一緒に味わってほしかったんです。映画は2時間で完成度を追求して作り込むものだから、失敗ができないというか、ある意味で確実なところにはめていくところがあります。音楽で言えば、アルバム作りに近いと言ったらいいかな。一方で、連ドラはライブツアーみたいな感じ。たとえ失敗しても、次回で巻き返すことができるし、その突き進む勢いがいい作品を生み出すこともある。どっちがいい悪いではなくて、両方を知っていたほうがものづくりは楽しいですよね。

──そんな信頼するスタッフと再びタッグを組んだのが本作なんですね。
織田裕二ひと筋縄ではいかない人物たちの息も詰まるような攻防戦は前作と変わらずですが、前作よりもさらに痛快に感じていただけると思います。というのも、頭取が変わったところが大きい(笑)。前作の頭取は独裁者でしたから、おおぞら銀行の雰囲気も緊張感に満ちていましたが、野崎修平は現場の最前線に気軽に声をかけに行ってしまうタイプなので。トップのあり方によって社風がこれだけ変わるんだというのも、前作と見比べていただけたらと思います。
文:児玉澄子/写真:草刈雅之
ヘアメイク:飯面裕士(HAPP’S.)/スタイリスト:大迫靖秀

WOWOW『連続ドラマW 頭取 野崎修平』

 おおぞら銀行国有化から3年。未だ再生の兆しが見えないなか、かつて監査役として厳正な態度で銀行の闇を晒した野崎修平(織田裕二)が、同行の頭取に就任。野崎はこの間、産業再生機構で多くの企業再生に携わってきており、その才覚を買われての異例の抜擢だった。成果主義やリストラで士気を失った行員たちの自信と誇りを取り戻し、社会に貢献できる理想的な銀行づくりを目指して、常務の立川祥子(松嶋菜々子)や融資部の石原俊之(風間俊介)らとともに改革に乗り出す。
 そんな矢先、元エリート官僚で京極元頭取の息子・京極春樹(小澤征悦)が取締役として就任する。春樹は父親が築き上げた頭取の座を奪い返そうと、祥子とともに野崎を失脚させるため様々な策略を企てる。野崎は己の正義を貫き、おおぞら銀行を再生させることができるのか。野崎の戦いが、再び始まる。

出演:織田裕二 松嶋菜々子 風間俊介 小澤征悦 ほか
1月19日(日)スタート 毎週日曜夜10時放送全5話(第1話無料放送)
【公式サイト】(外部サイト)

提供元: コンフィデンス

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