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織田裕二、戦ってつかんだ今のポジション「若者はもっと上とぶつかって戦ってこい」

 放送前から注目を集めていた織田裕二主演の月9『SUITS/スーツ』の初回が、平均視聴率14.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好スタートを切った。これまで『振り返れば奴がいる』『踊る大捜査線』などで主演を務め社会現象を起こしてきた織田裕二。2008年の『太陽と海の教室』以来10年振りとなる今作で敏腕弁護士・甲斐正午を演じている織田に、4度目の月9出演についての心境やドラマ制作にかける思いなどを聞いた。

初めての月9“東ラブ”は「とにかく必死だった」

(C)フジテレビ

「甲斐はイタズラ好きな少年っぽさも魅力」と織田。(C)フジテレビ

――今作は放送前から、織田さんの10年振りの月9主演が大きな話題となっていました。多くの視聴者にとって“織田さんと言えば月9、月9といえば織田さん”という認識の表れだと思います。
織田裕二 そんな大袈裟な(笑)。デビューしてから30年の間で月9は『東京ラブストーリー』『ラストクリスマス』『太陽と海の教室』の3本しか出ていません。出演本数でいったら、断然、他の枠の方が多いので、“織田裕二=月9”は言い過ぎじゃないですか(笑)。

――「東ラブ」世代としては、織田さんが月9の黄金期を築き、月9ブランドを確立したと思っていますが…。織田さんご本人としては “月9”にどのような思い入れがありますか?
織田裕二 確かにほとんど連ドラの経験がなかった僕が初めてラブストーリーの連ドラに出演したのが月9の『東京ラブストーリー』でしたからね。思い入れはあります。当時は女性が主役のドラマが多く、プロデューサーに「なんで男性主役のドラマが少ないんですか?」と聞くと「視聴率がとれないから」と言われていました。あの頃は“ドラマは女性がみるもので女性視点の恋愛がベスト”という時代だった。
  • (C)フジテレビ

    甲斐の秘書・玉井伽耶子(たまい・かやこ)役には中村アン。(C)フジテレビ

――そういえば、「東ラブ」以前はあまり男性主役のラブストーリー作品がありませんね。
織田裕二 そうなんですよ。女性主役のラブストーリーが王道だった。だけど納得がいかなくて、「女の子だって仕事を頑張ってるし、ずっと恋愛のことばかり考えてるわけじゃないかもしれない。それに男だってラブストーリーが観たいんです!」と強く訴えたんです。そんな時にオファーされたのが『東京ラブストーリー』だった。ここで結果を出さないわけにはいかないですよね(笑)。初めての月9はとにかく必死だったのを覚えています。

――今回、久しぶりの月9ドラマの現場で何か感じたことがあれば教えて頂けますか?
織田裕二 昔と比べると、ちょっと元気ないのかなって。それは今の日本にも共通していることでもあって、例えば若い人はあまり戦ってないんじゃないかなって。もっと上とぶつかって戦ってこいよと思うんですよね。自分の思いをちゃんと魂込めてぶつけてみたら上司が根負けして理解してくれたり了承してくれることもあるし、僕も何度もそうやって戦ってきましたから。

弁護士ドラマ『SUITS/スーツ』は人間ドラマでもある

(C)フジテレビ

第一話にゲスト出演した泉里香。(C)フジテレビ

――『SUITS/スーツ』は“月9”史上初となる「米人気ドラマ原作」という点も注目されていましたが、原作『SUITS』をご覧になってみていかがでしたか?
織田裕二 実をいうと、最初はあまりピンときてなかったんですけど、回を追うごとに僕が演じる甲斐のモデルになっているハーヴィーという男の言動に共感できるようになって気付いたらシーズン6まで見終わっていました。“弁護士ドラマ”と紹介されていますが、僕にとってはどちらかというと、人間ドラマ。訴訟そのものより、それぞれの人物の成長や関係性が面白いですね。
――織田さんが演じられる甲斐は優秀な弁護士であると同時に勝利のためなら手段を選ばない傲慢な性格でもありますが、そんな甲斐をハーヴィー同様に素敵なキャラクターとして捉えられていますか?
織田裕二 僕は甲斐をそこまで傲慢な男だと思ってないですし、もし弁護士を雇うとしたら彼のような優秀な人にお願いしたいです。雇う側からしたら絶対に勝って欲しいじゃないですか(笑)。以前『振り返れば奴がいる』で僕が演じた司馬先生も手術を成功させることに重きを置いていましたけど、それは甲斐にも通じるというか。例えば人情味溢れるキャラクターも素敵だとは思いますけど、僕はどちらかというとプロフェッショナルとして仕事を全うして、そのあとに人間らしい部分も垣間見えるような人を演じるほうが好きです。

ドラマ業界を面白くするのは、アイデアを実現していく力

(C)フジテレビ

甲斐と、若手のころからしのぎを削ってきたライバル・蟹江貢(小手伸也)。(C)フジテレビ

――月9ファンも織田さんファンも待ち望んでいた今作、多くの視聴者に観ていただきたいですね。
織田裕二 そうですね。ただ、正直言うと、月9ファンでも織田裕二ファンでもない人にこそ、観てもらいたい。そんな人が観てくれたら、それこそ俳優として本望なんじゃないかな。だから、とにかくみんなが面白いと感じるものを作りたいんです。もしも予算の都合でできないことがあるなら諦めるんじゃなくて、お金をかけずに出来るようなアイデアを考えたりすることも大事で。最近は、そんな風に突っ走るタイプの人がいないように感じていて、なんでみんなそれをやらないのかなと疑問に思うこともあります。
――アイデアは物作りの基本でもあると思うので、エンタメ業界だけではなく日本の社会全体にも言えることかもしれません。
織田裕二 海外で仕事をすると、“なんだその根拠のない自信は!!”というぐらい自分のアイデアを猛烈にアピールしてくる人がいるんです(笑)。でも、もしそれが僕にとってつまらないアイデアだったとしても、別の人からしたらもの凄く良いアイデアだったりヒントになって、そこから何か面白いものが生まれるかもしれないですよね。そんな風に何かアイデアを思いついたら実現していく力を身につけていく人が増えると、ドラマ業界も日本全体ももっと面白くなっていくのかもしれませんね。

インタビュー・文/奥村百恵
■INFORMATION
『SUITS/スーツ』 毎週月曜日 フジテレビ系 午後9:00〜9:54
出演:織田裕二、中島裕翔、新木優子、中村アン、磯村勇斗 今田美桜/小手伸也 鈴木保奈美

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