日向坂46、THE RAMPAGEら手がける作曲家・7th Avenue「バンドサウンドをルーツに、ライブ映えを意識」
トレンドを踏まえつつ ポップス志向を武器に
Norio Nakagawa(以下、Nakagawa)あの楽曲には自分たちのルーツがかなり色濃く出ているんです。もちろん日向坂46さんのパワーあってこそですが、そんな楽曲がランキング1位をいただけたことは大きな自信になりましたね。
──お二人のルーツと言うと?
Nakagawaもともと7th Avenueはバンドだったんです。Akiyamaとはいくつかバンドをやっているんですが、一番最初にやったのはわりとヘヴィなミクスチャー系で。
Yuki Akiyama(以下、Akiyama)僕らは現在34歳なんですけど、青春時代にリンキン・パークとかがすごく流行っていて、直球で影響を受けていました(笑)。
Nakagawaそういう意味では現在の僕らが作っている楽曲とは真逆な感じではあるんですが、ただ2人ともヘヴィな中にも豊かなメロディーがある楽曲が好きだったので、どこかポップス志向もあったと思うんですよね。その後はブラック・アイド・ピーズを意識した女性シンガーと男性ラッパーを含むバンドもやっていました。なので先ほどご質問にあった「自分たちのルーツ」を聞かれると、やはりバンドサウンドというところに帰ってくるのかなと思います。
Akiyamaそれこそ日向坂46の「こんなに好きに〜」も、バンドアレンジをしてロックバンドが演奏したら、けっこう映えるんじゃないかと思うんですよ。
Nakagawaもちろんサウンドメイクにおいては現代のトレンドを踏まえた要素も取り入れていますが、そういったものをすべて取っ払った最もラフな曲に戻すと、ボーカル・ギター・ベース・ドラムというオーセンティックなバンド編成で表現してもぜんぜんイケる。それが7th Avenueの構築する楽曲の特色なのかなと思っています。
Akiyamaあとはもともとがパフォーマンスする側だったからか、自然とライブを意識した曲作りをしてしまうところがあるんですよね。
Nakagawaたしかに、これは人から指摘されて気付いたことなんですが、僕らの楽曲ってライブの1曲目やアンコールといった盛り上がりポイントで演奏されることが多いんです。そこもAkiyamaが言うように、「自分たちのルーツ」から連なる7th Avenueのカラーなのかもしれません。