【upcoming】イヤホンズに手塚翔太、さなり… 7/15付週間ランキング『コンフィデンス』編集部注目の6作
イヤホンズ「チュラタ チュラハ」/シングル27位
高橋李依、高野麻里佳、長久友紀による声優ユニット・イヤホンズの6thシングル「チュラタ チュラハ」が、7/15付週間シングルランキング27位に初登場した。新曲はスウィングジャズに3人のキュートな歌声がマッチしたポップなナンバー。アニメタイアップ付きの過去作とはガラリと様相を変え、彼女たちのアーティストとしての可能性を感じさせる。楽曲を手がけたのは、メンバー全員が詞曲・編曲を務める“音楽クリエイターギルドバンド”の月蝕會議(げっしょくかいぎ)。10月12日に開催されるイヤホンズ結成4周年記念ライブには、同バンドがバックバンドとして参加予定で、ライブを通して彼女たちの新たな魅力を垣間見ることができそうだ。
SALTY’s『塩』/アルバム47位
塩顔の芸人4人で結成されたエアバンド、SALTY’sのCDデビュー作。さまざまなクリエイターが楽曲を提供しており、ピアノフレーズが印象的な「#モテたい」や、切ないロックバラード「Never 塩ding Story」、Czecho No Republicの武井優心がプロデュースした「塩顔ジェネレーション」など、どの曲も聴きごたえ十分。路上ライブやビラ手渡しの呼び込み、対バン、フェス参加など着実に活動を積み重ね、昨年12月に東京・恵比寿リキッドルームでの単独公演を実現した。SNSではファンがしっかり音楽を楽しんでいる様子がうかがえる。
浜崎容子『BLIND LOVE』/アルバム67位
“ショートケーキ”と称される甘い声と心地よいメロディー、深い歌詞世界を融合させた、新鮮な驚きに満ちた1作。最大の要因は角松敏生をプロデューサーに迎えたことだろう。海外では今、竹内まりやの「Plastic Love」が大人気というが、同時代を生きた角松が生み出すサウンドは、今の最先端J-POPに聴こえる。聴きどころは菊地成孔作詞、浜崎作曲のサンバ「春の去勢不安」、浜崎作詞作曲の4ビート「これは涙じゃない」。ラストは高橋幸宏他作詞・作曲のファンク「THE TOKYO TASTE」。こうした70年代の選曲も魅力的だ。
手塚翔太「会いたいよ」/デジタルシングル(単曲)2位
俳優の田中圭が、役柄の手塚翔太として歌うドラマ『あなたの番です -反撃編-』(日本テレビ系)の主題歌「会いたいよ」が、7/15付週間デジタルシングル(単曲)ランキング2位に初登場。本作は、劇中の殺された内縁の妻への湧き上がる愛と深い悲しみをストレートに表現した切ないバラード。当初、ドラマ内では詳細が一切明かされず、7月6日に放送された音楽特番『THE MUSIC DAY』(日本テレビ系)で情報解禁。翌7日より配信が開始されると集計期間1日のみで1.7万ダウンロードを記録した。ドラマとシンクロした楽曲のよさもさることながら、視聴者のみならず音楽ファンに向けたアプローチ、世の中への話題作りとしても成功させた。
THE CHARM PARK『Standing Tall』/デジタルアルバム36位
THE CHARM PARKのアルバム『Standing Tall』が、週間デジタルアルバム36位にランクインした。8歳から24歳までアメリカで過ごした彼は、歌、ソングライティング、演奏をほぼ1人で行う天才肌。他アーティストへの楽曲提供や大橋トリオのツアーサポートメンバーでもあり、抜群の音楽センスを武器に注目を集めている。「Still in Love」や「Standing Tall」など、情景が浮かぶ美しいメロディー、卓越したアレンジ、さまざまなシチュエーションで楽しめる幅広いサウンドが魅力。個人的には、夕日が沈む時間帯に夏フェスなどでライブを観たいと思った1枚。
さなり『HOMEMADE』/デジタルアルバム40位
AbemaTVの恋愛リアリティショー『オオカミくんには騙されない』にも出演し、高校生の間で絶大な人気を集める16歳のラップアーティスト・さなりのデジタルアルバム『HOMEMADE』が7/15付ランキング40位に初登場した。全8曲を収録し、曲順は制作順。まさに彼の歩みと並走するように、10代のリアルな感情に触れることができる。リリックはもちろん、何より声が魅力。力強く、彼独自の世界観へと誘っていく。アルバムタイトルどおり今作は自宅で作った曲だけを詰め込んだ。この才能・世界観が自宅を飛び出し、広く開放されていく未来には期待しかない。