• ホーム
  • 芸能
  • ジンクスを打ち破った『バイプレイヤーズ2』

ジンクスを打ち破った『バイプレイヤーズ2』

テレビ東京系『バイプレイヤーズ〜もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら〜』最終回より(C)「バイプレイヤーズ2018」製作委員会

テレビ東京系『バイプレイヤーズ〜もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら〜』最終回より(C)「バイプレイヤーズ2018」製作委員会

 現実の名脇役5人(遠藤憲一、大杉漣、田口トモロヲ、松重豊、光石研 ※あいうえお順)が実名で出演し、無人島でのテレビ東京の連続ドラマ撮影のために共同生活を送る姿を描いたドラマ『バイプレイヤーズ〜もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら〜』(テレビ東京系)。その最終回が見事だった。

 リアルバイプレイヤーたちが実名で出演しているドラマだが、フィクションはフィクション。撮影期間中の大杉漣さんの急逝という現実の悲しみや感傷をストーリーにはいっさい持ち込まず、その一方で、言葉には出さずともテレビらしく映像において追悼の意を込めながら、最後の最後まで5人のバイプレイヤーたちのコミカルなドラマを楽しませてくれた。1人も欠けることなく、ずっとおもしろくてかっこいい5人のドラマだった。キャスト、スタッフらドラマに関わった全員の大杉漣さんへの深い敬愛の想いは、遠藤憲一、田口トモロヲ、松重豊、光石研が海に向かって叫ぶ、わずか数秒のシーンの4人の後ろ姿にしっかりと刻み込まれていた。

 全話をふりかえると、昨年1月に放送されたシーズン1が芸能界における脇役の悲哀が物語の軸だったところを、今回は女優バイプレイヤーまでをも含めた脇役オールスター出演でコミカルに振っていて、毎話ごとの豪華すぎるキャスティングと少なすぎるその出演シーンさえおもしろさに持っていった。5人が共同生活をすることになる設定のシーズン1からの変え方もバツグンなのだが、さらに秀逸だったのはシーズン2からのサプライズゲスト演出。5人の戸惑う素顔がかいま見えるところにおもしろさを感じずにはいられない、絶妙なくすぐりになっていた。

 まさに次シリーズのことなど考えないすべてを出し切るつきぬけぶり。“シリーズ2作目はつまらない”ジンクスを打ち破り、前作のおもしろさを軽々と飛び越えていった稀有な傑作だったのではないだろうか。大杉漣さんの思い出とともに永久保存版にする視聴者も多いことだろう。さて、シーズン3はどうくるか、いまから楽しみになってくる。
(文:編集部・武井保之)
◆コンフィデンスアワード・ドラマ賞
 2017年間大賞 受賞者・作品一覧&コメント

提供元: コンフィデンス

【最新号】コンフィデンス 18年8月13日号 詳細はコチラ バックナンバー 一覧

最新号コンフィデンス18年8月13日号

<COVER STORY>
鈴木大地氏(スポーツ庁長官)
観客が競技会を楽しむには音楽は欠かせない要素。
スポーツと音楽は一体として考えるべきです

<SPECIAL ISSUE>
イベント開催時の「災害リスク」の考え方
「ORICON LIVE STUDY with ACPC」Vol.14

お問い合わせ

オリコンニュース公式SNS

Facebook、Twitterからもオリコンニュースの最新情報を受け取ることができます!