綾瀬はるかがまとう主演女優の身体性「激しいアクションを追求したい」
いちから作り上げた、挑戦の作品だった
綾瀬はるかクランクインの3ヶ月前からアクションの稽古を受けていたので、通常よりもドラマの期間が長く感じられているんです。スタッフさんと一緒にいちから作り上げていって、私自身もみなさんにとっても挑戦の作品だったと思うので、こうして賞をいただけてとてもうれしいです!
綾瀬はるかわお! 存在感ってことですか!? ありがとうございます!! アクションに関しては、『精霊の守り人』(NHK)で短槍使いの役を演じて、そこで本格的にはじめたのがベースにあります。短槍とカリシラットはぜんぜん違うものですけど、体を使って演じる、アクションシーンを作り上げるということでは共通する部分もありました。まったくアクションをやったことがない人がいちからやるのは大変かもしれませんが、私は短槍のベースがあったので、覚えがよかったそうです。アクション監督に褒められましたから(笑)。
いまは運動すらまったくしていない(笑)
綾瀬はるかそうですね。車の上を走るとか、ビルに沿って飛び越えていくとか、ハリウッド映画のように激しけどすごくかっこいいアクションシーンをやっていきたいという気持ちはあります。
――激しいアクションであれば、それだけレーニングしなければいけませんが、その苦労はいとわない?
綾瀬はるかおもしろそうだし、がんばります!
――いまでもカリシラットの稽古は続けているんですか?
綾瀬はるか別の仕事が続いていたり、風邪をひいてしまったり、実家に帰ったりで忙しかったので……。運動すらまったくしていないくらいです(笑)。
綾瀬はるか最終話のラストで、「私が求めていたものは」というセリフとともに旦那さんから銃口を向けられて、「やっぱりこの人を愛している。なんというスリル」というところ。やっと銃をこっちに向けて本気になってくれたということなんですが、そういう発想にいく菜美が、弱いところがまったくなくて、スカッとして突き抜けていて、本当にかっこいい女性だなって思いました。精神の安定とかじゃなく、自分がスリルを求めていたのに最後に気づくところがすごくよかったです。
――この先のご活躍も楽しみにしています。
綾瀬はるか今回は主演女優賞いただきましたが、これからもがんばります。
(文:武井保之/撮り下ろし写真:逢坂聡)