• ホーム
  • 芸能
  • 日本でのヒットを確信、空前のブームを巻き起こした韓国ドラマ『トッケビ』高額買い付けの舞台裏

日本でのヒットを確信、空前のブームを巻き起こした韓国ドラマ『トッケビ』高額買い付けの舞台裏

ケーブルテレビで異例の最高視聴率20.5%を記録したほか、百想芸術大賞など主要アワードで計15冠獲得。韓国ドラマ史上、空前のブームを巻き起こした話題作『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』がいよいよ日本でパッケージ発売される。その権利を持つコンテンツセブンの成七龍社長に日本での勝算を聞いた。

脚本家主義の韓国ドラマ界 物語が良ければ人気作になる

『トッケビ』は、主に映画で活躍する人気俳優コン・ユが4年ぶりに主演したドラマ。しかし、韓国ドラマの買い付けは、ほとんどの場合が脚本家と企画内容で決まるという。

「今作は韓国でいまもっとも注目されているキム・ウンスクさんが脚本を手がけていることで、企画段階から話題になっていましたが、斬新な設定や個性的なキャラクターが視聴者に受け入れられるかどうか、韓国でも疑問視する声も多くありました。しかし、作家の実力と、キャラクターを演じる俳優たちの絶妙かつバランスのとれたキャスティングに注目し、いち早く手を上げました」
 その買い付け額は、一時の韓流ブームが去って落ち着いていた韓国ドラマ市場において、異例とも言えるハイクラス。しかし迷いはなかった。

「作家主義の韓国では、制作会社と作家がテーマと企画を練りながら、半年から1年ほどをかけて脚本を数話ぶん作り、それをテレビ局に持ち込みます。俳優側も作家と脚本内容を重視してオファーを受けるかを決めます。良い作家が書いた良い脚本の作品ならば、それに合った俳優が出る。作品と俳優がピッタリ合えば視聴者に支持され、どんな俳優が主演でも人気作になります」
 企画段階で、オールライツで買い付けた『トッケビ』は、韓国で放送が始まると社会現象を巻き起こすヒットになった。しかし、高額の買い付けで回収へのリスクも高いことは事実だろう。日本でのリリースには、従来以上の大規模な展開なども必要になってくる。

「韓国ドラマを観る層は安定していて、市場がしっかりできており、映画などに比べてリスクの少ないビジネスです。主な展開は、テレビ放送、DVD・BDのレンタルとセル、そして配信となりますが、弊社配給作品のなかで最高買付額となった『トッケビ』には、高い目標を掲げて準備しています。具体的には、これまでの韓流専門誌への出稿を中心とした宣伝を、新聞全国紙、駅貼り広告などにまで規模を拡大し、さらに韓流ドラマ初となる航空会社との大型タイアップ企画も現在進行中です」

韓流ブームの頃と変わらないファン層と喫緊の課題

 昨今の韓国エンタメで話題になるのは、BTS(防弾少年団)やTWICEなどK-POP好きの若者の間が中心。ひところの韓流バブルが過ぎ去って久しいいま、現状のドラマシーンをどう捉えているのだろうか。
「もちろん、10年以上前の当時の状態はバブルだったと思います。どんな作品でも、DVDセルBOXが上下巻で1万セットは売れていましたからね。それがはじけて、今は安定期と言えなくもありません。このジャンルを手がけている会社が、韓流から撤退したという話はほとんどありませんから」
 パッケージ市場が縮小を続けるなか、その安定には、購買力の高い高年齢層ユーザーをしっかりと囲い込み、時代の流れとは一線を画した特有の経済圏を維持していることがある。それはもちろん、メーカー側の努力と創意工夫があってのことだが、この現状をどこまで持続可能なのだろうか。いずれは変革を迫られるときが訪れる。

「韓流ドラマは、今でもレンタルで観られる方がたくさんいて、韓流ブームの頃から変わりません。そんなレンタルのお客さまに支えられていることが大きいのですが、一方で次の世代へと年代を超えたファンをどう作っていくか。将来的には配信が主流になっていくのは間違いないでしょう。そのときに、今のような額での買い付けは難しくなってくると思います。これらをどうしていくかは喫緊の課題です」
(文:西森路代)

トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜

韓国No.1と言われるヒットメイカー、脚本家キム・ウンスクと演出家イ・ウンボクがタッグを組み、空前の大ヒットを記録した韓国ドラマ。高麗時代に神の力によって不滅の命を与えられてしまった男“トッケビ”が、900年の時を経て、その命を終わらせることができる唯一の存在“トッケビの花嫁”と出会ったことで始まる壮大なファンタジーラブロマンス。

Blu-ray1&DVD-BOX1 2月2日レンタル 2月16日発売
Blu-ray2&DVD-BOX2 3月2日レンタル、発売
発売元:コンテンツセブン
販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
公式サイト:http://tokkebi.jp(外部サイト)
(C)STUDIO DRAGON CORPORATION

提供元: コンフィデンス

【最新号】コンフィデンス 2018年5月14日号 詳細はコチラ バックナンバー 一覧

最新号コンフィデンス2018年5月14日号

<COVER STORY>
角松敏生(アーティスト)
アーティスト発の音楽を中心とした
メディアミックスには可能性がある

<SPECIAL ISSUE>
加速するアリーナ計画と音楽業界待望論
「ORICON LIVE STUDY with ACPC Vol.11」

お問い合わせ

オリコンニュース公式SNS

Facebook、Twitterからもオリコンニュースの最新情報を受け取ることができます!