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VRクリエイター育成の現場を探る「幅広い業種へ拡大する3年後の活躍の場」

バンタンゲームアカデミー

バンタンゲームアカデミー

ゲーム業界を中心に、音楽、広告、教育など幅広い業種でVRへの注目度が高まってきており、それに比例して、制作現場ではVRを扱うクリエイターが増えている。そんななか、クリエイティブ系の専門スクールでは、VRクリエイター育成のカリキュラムを取り入れる動きが活発化している。

3年後のシーンに向けたVRクリエイター育成

 さまざまな業界でVRへの注目度が急激に高まるなか、ゲームクリエイターを育成する専門スクール、バンタンゲームアカデミーでは、18年4月から全日制の「VR・MRクリエイター総合」コースを開設する。主に未経験者を対象とする3年制のコースとなり、プログラミングなどVR制作に必要な技術を、基礎からしっかりと習得することができる。
  • 栗原由行氏(バンタンゲームアカデミー 部長)

    栗原由行氏(バンタンゲームアカデミー 部長)

「昨年がVR元年。VRのデバイスや、VRを活用したゲームコンテンツが次々と発表されたりするなど、大きな注目を集めてきています。そういった流れを見ても、専門的な知識や技術を習得する人材の育成は必須であろうと考えました。もともとこのコースを立ち上げる前から、学生たちの間ではVRゲームを作りたいという声も多く、授業に取り入れてはいました。しかし、需要がさらに増えていくであろう事を想定して、専門コース開設に至りました。市場調査では1期生が卒業する2020年には1兆円規模の産業になるとも言われおり、3年後のVRシーンを見据えてクリエイターを育成していきます」(バンタン・栗原由行氏)
 一方、社会人や学生が平日夜間や週末に通うキャリアスクールとしてVR教育に力を入れているのが、デジタルハリウッドの「本科CG/VFX専攻」。3DCGやVFX映像制作に必要な技術を1年で学ぶ基礎カリキュラムをベースに選択科目として「ゲーム/VR」コースを設置している。
  • 松本ルイ子氏(デジタルハリウッド)

    松本ルイ子氏(デジタルハリウッド)

「94年の開校以来、CGや映像に強い学校と言われてきましたが、ゲーム制作を学ぶコースがなかったため、16年4月に『ゲーム/VRコース』を設立し、最先端の技術であるVR制作まで学べるカリキュラムを組み込みました。ちょうどゲーム開発ツールエンジン・Unityがでてきて、ゲーム開発工程も学びやすい環境が整ったことも1つの要因です。受講生は20代後半くらいまでの社会人が中心で、仕事と両立させながら通う方が多いですが、なかには大学とのダブルスクールで通う方もいらっしゃいます。未経験でイチから学ぼうという方もいれば、広告会社や制作会社などの第一線で働いている方まで。受講生のキャリアも年齢もさまざまです」(デジタルハリウッド・松本ルイ子氏)

求められるのは職種間の橋渡し的な役割を担う人材

 VRは、すでにゲームシーンの現場でも多くのクリエイターが実際に手がけているほか、既存のゲームコース学生もUnityなどで制作している。そんななかで専門スクールのVRコースで目指すのは、そこに特化した専門技術に加えて、周辺技術のプログラミングやデザインなどのスキルも習得し、さらにさまざまなビジネスシーンでの事例を学ぶことで、職種間の橋渡し的な役割を担うクリエイターを育てることだ。それが3年後のVRシーンで必要とされる人材になる。

「コースを立ち上げる際に企業にヒアリングしたところ、CGデザインでキャラクターを作り、キャラクターを動かすアニメーターさんと、ゲームの機能的な部分をつかさどるプログラマーさんとをつなぐCGデザイナーが欲しいという声が多く聞こえました。そういう両方の分野に精通した、クリエイターでありプロデューサー的な人材が育てられたらと思っています」(デジタルハリウッド・松本氏)

デジタルハリウッド

デジタルハリウッド

 両校とも業界トップ企業の協力のもと、産学連携共同授業を行うなど、実務的に学べる環境を提供。即戦力となる人材輩出を目標にしている。

「就職先としても幅広いと思います。これからはゲームだけではなく、宣伝ツールとしてVRを使う企業も多くなりますから。建築、医療、観光といった異業種への就職という道もありそうです。また、VRはスポーツとも相性がよく、すでにスポーツメーカーでもVR技術を取り入れている会社もあります。今後は、e-Sportsでも新しい使い方が提唱されることが予想され、VRシーンが活性化するのは間違いありません。実際に企業からの求人も増えてきています。もちろんこちらからも幅広い企業にアプローチしていって、関係性を広めていきたいと思っています」(バンタン・栗原氏)
(文:壬生智裕)

提供元: コンフィデンス

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