VRクリエイター育成の現場を探る「幅広い業種へ拡大する3年後の活躍の場」
3年後のシーンに向けたVRクリエイター育成
求められるのは職種間の橋渡し的な役割を担う人材
「コースを立ち上げる際に企業にヒアリングしたところ、CGデザインでキャラクターを作り、キャラクターを動かすアニメーターさんと、ゲームの機能的な部分をつかさどるプログラマーさんとをつなぐCGデザイナーが欲しいという声が多く聞こえました。そういう両方の分野に精通した、クリエイターでありプロデューサー的な人材が育てられたらと思っています」(デジタルハリウッド・松本氏)
「就職先としても幅広いと思います。これからはゲームだけではなく、宣伝ツールとしてVRを使う企業も多くなりますから。建築、医療、観光といった異業種への就職という道もありそうです。また、VRはスポーツとも相性がよく、すでにスポーツメーカーでもVR技術を取り入れている会社もあります。今後は、e-Sportsでも新しい使い方が提唱されることが予想され、VRシーンが活性化するのは間違いありません。実際に企業からの求人も増えてきています。もちろんこちらからも幅広い企業にアプローチしていって、関係性を広めていきたいと思っています」(バンタン・栗原氏)
(文:壬生智裕)