【upcoming】7/31付週間CDランキング、『コンフィデンス』編集部ピックアップ6作
G-FREAK FACTORY「風林火山」/シングル27位
群馬県で活動する不屈のローカルバンド・G-FREAK FACTORYのシングル「風林火山」が、週間ランキング27位に初登場した。表題曲は劇場版『お前はまだグンマを知らない』主題歌で、収録曲の「REAL SIGN」も同作のエンディングテーマだ。結成以来、粘り強くバンド活動を続けるなか、彼らに吹き付ける“赤城おろし”が追い風に変わったのは2012年。「GUNMA ROCKFESTIVAL」を開催し、大成功。昨年は「山人音楽祭」に名称を変更し、ソールドアウトさせた。レゲエを取り入れたドレッドロックは、歌詞のメッセージ性の高さも相まって、若年層からの支持も厚い。
Maison book girl「412(rooms)」/シングル33位
昨年11月にメジャーデビューした女性4人組ユニット・Maison book girl(通称:ブクガ)のメジャー2ndシングル「412(rooms)」が、週間ランキング33位に初登場した。アーティスト写真やアートワークではほとんど顔出しせず、どこか謎めいた独特の世界観を持っている彼女たちだが、本作でもその魅力を体現。ポップなメロディーでありながら、時に予想を裏切る変拍子が心地よく、各楽器や4人の歌声がしっかりと感じられる構成にも心惹かれる。また、MVでは定評のあるダンスパフォーマンスも披露しており、ブクガの人を惹き付ける吸引力を感じる1作。
Negicco『Negicco 2011 〜 2017 -BEST- 2』/アルバム21位
新潟在住のローカルアイドルとして03年に結成。そのポジションを貫きながら、ライブツアーなど全国区の活動を続けてきたNegicco。結成15年目の節目に突入する7月20日に発売した2枚目のベストアルバムが、週間ランキング21位にランクインした。彼女たちのリリースの軌跡をたどると、結成10年を過ぎた14年にシングル最高位の5 位を獲得するなど10年代にセールスが上向いている。今作のネギ畑のジャケ写のような地元に根を下ろす活動が、地味なようで着実にファンの心をつかんできた。栄枯盛衰の激しいアイドルシーンで力強い存在感を放っている。
カノエラナ『カノエ暴走。』/アルバム43位
昔、バストのサイズはcmが基本だったが、最近はカップに移行。そしてそのカップについて、女性ならではの視点で歌詞にした、クスッと笑える曲「たのしいバストの数え歌」を含む、カノエラナのEP『カノエ暴走。』が、週間アルバムランキング43位にランクインした。サマーソングの固定観念を打ち破り、この曲を夏真っ盛りのこの時期にリリースするセンスの良さに感服。その他にも、SNSに関すること、ダイエットに関すること、バレンタインデーに関することなど、彼女ならではの視点で書かれた歌詞がとにかく楽しい。
韻シスト『Another Day』/アルバム45位
5人組HIP HOPグループ・韻シストのアルバム『Another Day』が、週間ランキング45位にランクインした。ジャズ、ソウル、ファンクなどの要素を取り入れ、生バンドで歌うスタイルは、HIP HOPに馴染みがないリスナーでも聴きやすく、「Don’t leave me」や「Jam&Jam」など、抜群のグルーヴ感が心地よい。最近では、テレビ朝日系『フリースタイルダンジョン』などでのラップバトルが若者の間で人気だが、独自のHIP HOPスタイルを築く彼らのサウンドは、世代問わず広がりを見せていきそうだ。
BlackY『AΩ』/アルバム82位
BlackYのメジャー1stアルバムが、週間ランキング82位に。またYoohの1st『RED ROAD』は95位に初登場した。2人は音楽ゲーム「BEMANI」シリーズの人気コンポーザーとして知られており、親友かつライバルである。アルバム『AΩ』は、激しいビートを中心とした構成と、アサヤが手がけた躍動感のあるイラストが印象的。表題曲「ΑΩ」ほか、同シリーズに収録されている楽曲のロングバージョンや書き下ろしが収録されている。ゲーム音楽のクラブイベントが各地で増えている中、まだまだ売り伸ばしが期待できる。