継続こそ力なり
「レクサスIS」のビッグマイナーチェンジモデルが登場。もはや何度目か分からないほどの改良だが、長年にわたってコツコツとネガをつぶし続けてきただけあって、スポーツセダンとしてひとつの完成形といえるレベルに達している。“Fスポーツ”の仕上がりをリポートする。
手入れを怠らず20年
2005年の日本デビューから間近で見てきたし、一時はカンパニーカーながら自分で乗っていたせいか、年明け早々にまたしてもレクサスISがマイナーチェンジしたというニュースを聞いても、どこがどう変わったのかという興味より先に「まだやるんだ。頑張るなあ」と、感心するというか驚くというか、まるで定年を迎えた同窓会のオジサンたちのような言葉が漏れるのが正直なところだ。「かえって若返ったんじゃないのか?」とちょいと持ち上げることもオジサン仲間の礼儀である。
レクサスのプレスリリースには「1999年の初代モデル以降、四半世紀にわたって世界約40の国と地域で130万台を販売、コンパクトFRスポーツセダンとしてクルマを操る楽しさを追求してきました」とあるが、ご存じのように日本では初代は「トヨタ・アルテッツァ」であり、ISの登場は2005年の2代目モデルからである(それでももう20年余り)。「GS」や「SC」とともに日本市場を含めたレクサスブランドの本格展開と同時に発売されたセダンだが、その同期生も姿を消して久しく、他のトヨタ/レクサス自前の後輪駆動乗用車も既に生産終了または終了が決まっているモデルばかり(FCEVの「ミライ」と「クラウン セダン」を除けば)。今や孤軍奮闘という立場にあるのがISである。
ISは「後輪駆動用Nプラットフォーム(ゼロクラウン世代)」と呼ばれるものを採用しており、2013年には現行型にモデルチェンジし、この際にホイールベースが70mm延長されたが基本プラットフォームは変わらず、その後も“フルモデルチェンジ並み”のマイナーチェンジを繰り返してきた。トヨタ/レクサスには新世代の後輪駆動用GA-Lプラットフォームがあるが、今となってみればそれを採用しなかったのが長生きの理由といえるかもしれない。...