意義あるアップデート
フォルクスワーゲンのミッドサイズ電気自動車(BEV)「ID.4」の一部仕様変更モデルが上陸。初期導入モデルのオーナーでもあるリポーターは、その改良メニューをマイナーチェンジに匹敵するほどの内容と評価する。果たしてアップデートされた走りやいかに。
マイチェン級の改良
ちまたでは「ID.4がマイナーチェンジ」と言われているものの、実のところはマイナーチェンジではなく、モデルイヤーが変わるのを機に行われた改良という位置づけだ。
にもかかわらず、マイナーチェンジと言われるのは、その内容が年次改良の常識をはるかに上回るレベルだったからだろう。
最新版の「ID.4プロ」を見ると、エクステリアは従来とほぼ同じで、変わったことといえば、これまでフロントフェンダーにあったバッジがなくなって、すっきりとしたくらいだ。
しかし、コックピットはセンターディスプレイやシフトレバーのデザインが変更されて、操作方法も以前とは少し異なっている。
一番の見どころはモーターが一新され、パフォーマンスが大幅に向上したこと。最高出力はこれまでの204PSから286PSへと引き上げられ、最大トルクも310N・mから545N・mへと大幅に増強された。出力で82PS、トルクで235N・mの向上は、エンジンに例えると2リッターから3リッターに排気量が増えたくらいのインパクトがある。
そんな見どころ満載の最新版について話を進める前に、ID.4のおさらいをしておこう。ID.4は、フォルクスワーゲンが展開するBEV専用アーキテクチャー「MEB(モジュラー・エレクトリックドライブ・マトリックス)」を採用したミッドサイズSUVで、日本には2022年に導入された。リアモーターによる後輪駆動レイアウトが生み出す安定感のある走りと、BEV特有の高い静粛性、そしてゆとりある室内空間を備え、ID.シリーズの中心的な存在とされている。...