現代ニッポン文化の象徴
スズキの「アルト ラパン」がマイナーチェンジ。新しいフロントマスクでかわいらしさに磨きがかかっただけでなく、なんとパワーユニットも刷新しているというから見逃せない。上位グレード「ハイブリッドX」の仕上がりをリポートする。
新世代エンジンを搭載
うさぎがキャラクターの、若い女性向けの軽自動車。といえば、アルト ラパンである。ラパンはフランス語でうさぎ。初代の発売は2002年で、現行型は2015年登場の3代目、ラパン3世だ。その3代目が10年目の夏、一部仕様変更を受けた。一部といっても、パワーユニットの変更だから大きな変更である。改良前は軽初の吸排気VVT機構を採用したR06Aで、2010年代のスズキの主力エンジンだった。それが新世代のR06Dに切り替えられたのだ。
2020年に「ハスラー」(2代目)と「ワゴンR」(6代目)に搭載されてデビューしたR06Dは、軽自動車用の3気筒DOHC 12バルブという形式こそ同じながら、ボア×ストロークからして違う。R06Aの64.0×68.2mmに対してR06Dは61.5×73.8mmへ、さらにロングストローク化し、ツインインジェクションの採用等により、12.0の高圧縮を実現している。
新しいラパンのパワーユニットは、この高効率の自然吸気エンジンに最高出力2.6PSと最大トルク40N・mを発生する電気モーターと小容量のリチウムイオン電池を組み合わせており、すなわち、マイルドハイブリッド化されている。フロントフェンダーに「HYBRID」のバッジが貼られているのは、マイルドハイブリッド車であることを表す。ターボはない。降雪地向けにフルタイム4WDはある。より個性的な顔の「ラパンLC」ともども、フロントグリルとフロントバンパーの形状が変更され、ボディー色に新色が採用されていたりするけれど、ビフォー/アフターを比較しないと、分からない。ごく、さりげないデザイン変更である。
安全機能面の充実ということで、衝突被害軽減ブレーキの内容が強化され、車線逸脱抑制機能や信号が切り替わったことを知らせてくれる「発進お知らせ機能」などが標準装備になってもいる。...