フルスイングを見せてくれ
レクサスの高級ミニバン「LM」が2代目への代替わりから2年を待たずしてマイナーチェンジを敢行。メニューの数自体は控えめながら、その乗り味には着実な進化の跡が感じられる。4人乗り仕様“エグゼクティブ”の仕上がりを報告する。
激戦区と化した高級ミニバンカテゴリー
モーターショー取材で久しぶりに上海に赴いた2025年。緑ナンバーのxEV車が増えていたことよりさらに驚かされたのが、地元メーカー製ミニバンの台頭だった。その勢いは、乗せられるクルマの嗜好(しこう)が日・米ほど顕著ではないにせよ、世界最大の自動車市場でも確実に変わりつつあることを察するに十分なものだ。
それを見越してか、大型セダンを得意とするドイツ勢もミニバンカテゴリーの充実を図ろうとしているようで、その上海モーターショーでは「ビジョンV」なる電気自動車(BEV)のコンセプトカーをメルセデスがお披露目していた。すでにMEBプラットフォームでミニバン的車型を成立させているフォルクスワーゲングループのアウディや、さらに「ノイエクラッセ」のアーキテクチャーを発表したばかりのBMWもここに参入してくる可能性はもはやゼロとはいえないだろう。
そういうトレンドのトリガーとなったのは間違いなく「アルファード/ヴェルファイア」の存在だ。香港が発火点となったその人気は華僑を通じてASEANへと飛び火。20系からはトヨタが正式に左ハンドル仕様を輸出するようになったことで、一気に中国での支持も得ることとなった。そして30系の登場とともに開発されたレクサスLMもアルヴェルでは飽き足りない需要を取り込み、会社ぐるみでミニバンカテゴリーを牛耳ってきたわけだ。...