隠れたベストチョイス
アメリカ伝統のクロスカントリーモデル「ジープ・ラングラー」に、エントリーグレードの「スポーツ」が復活! 現行ラインナップで唯一800万円を切る価格はもちろんのこと、このクルマには“走り”の面でも、積極的に選ぶべき理由が隠されていた。
久々に復活したエントリーモデル
2024年5月に上陸したラングラーのマイナーチェンジモデル(参照)では、新しくなったフロントグリルデザインが最大のキモとされるが、ある意味でもっと重要なトピックが、4ドアの「アンリミテッド スポーツ」が復活したことだ。
アンリミテッド スポーツ(以下、スポーツ)は、現行ラングラーが2018年秋に日本に導入された際にも用意されていた、4ドアのエントリーモデルだ。上級モデルの「アンリミテッド サハラ」(以下、サハラ)に対して装備が吟味されていたほか、3.6リッターV6エンジンが主力だった当時のラングラーのなかで、唯一の2リッター4気筒直噴ターボ搭載車だった。ただし、そんなスポーツは翌2019年秋にエンジンをV6に変更、そして2021年秋にカタログから落ちていたのだ。
というわけで、約2年半ぶりに復活したスポーツの新価格は799万円。その直前のラングラーはサハラの870万円が最安値だった。ここ数年の価格上昇に歯止めをかけて、あらためて若者層にアピールするのが、スポーツ復活のココロだという。
新しいスポーツも基本的な仕立て手法は以前と変わりない。走行メカにサハラと大きな差はないものの、外観ではフェンダーやハードトップが無塗装のブラックに、内装ではシート表皮がファブリックになっていることはすぐに気づく。タイヤは17インチのオールテレインである。いっぽうのサハラはフェンダーやトップが車体と同色となり、シートは合皮、そして18インチのオールシーズンタイヤを履く。
それにしても、新しいスポーツの価格は直前のサハラと比べれば親しみやすくなったとはいえ、現行ラングラーの発表当時は、同グレードは494万円だったのだ。つまり、ラングラーの価格は約5年半で300万円以上も上昇したことになる。昨今の円安がいかにすさまじい破壊力だったかを、あらためて思い知る。...