期待の新星
スズキが満を持して日本に導入する、新型コンパクトSUV「フロンクス」。そのプロトタイプへの試乗がかなった。しっかりつくり込まれた外装・内装に、スポーティネスと快適性を併せ持つ走りなど、インドから世界に羽ばたくグローバルモデルの出来栄えを報告する。
想像以上にスタイリッシュ!
スズキ・フロンクスは、2024年秋に国内販売がスタートする予定の新しいクロスオーバーSUVだ。スズキはこの4月に「イグニス」と「エスクード」の国内販売を終了させており、このクルマには、その穴を埋める役割もある。
フロンクスは2023年1月にインド・デリーで開催された「オートエキスポ2023」で正式発表された(参照)。すでにインドをはじめ、中南米、中近東、アフリカなどで販売がスタートしていて、今回の日本仕様もインドからの輸入車だ。日本に導入されるインド生産のスズキ四輪車といえば、2016年〜2020年に国内販売された初代「バレーノ」に続いて2例目となる。
おそらく市販版とほぼ変わりないと思われるプロトタイプのスリーサイズは、全長×全幅×全高=3995×1765×1550mm。その全長はイグニス(3700mm)とエスクード(4175mm)の中間といえる。そもそも全長が4m未満のスモールSUVは貴重な存在で、イグニスが消えた今、日本で買える4m切りのSUVは、スズキの「ジムニーシエラ」と「クロスビー」、そして「ダイハツ・ロッキー/トヨタ・ライズ」くらいしかない。
いっぽうで、その全幅はグローバル商品らしく、堂々たる1765mmである。これほどの縦横比は日本車ではめずらしい。しかも、日本の立体駐車場を意識したと思われる1550mmという全高も、SUVとしてはかなり低い。……と“ショート&ワイド、そしてロー”という純粋にナイスなプロポーションは、フロンクスの大きな売りである。
実際、クルマを目前にすると、表層的なデザインの好き嫌いを横に置いても、フロンクスは単純にカッコいい。いや、そのナイスプロポーションを生かした立体的なフェンダーに、存在感のあるフェイス、後上がりのウエッジシェイプに見せるベルトラインなど、文句なしにスタイリッシュと申し上げたい。...