はっきり違う
「トヨタGR86」が初の仕様変更を受けた。改良メニューの数は決して多くないものの、街へ山へと連れ出してみると、進化の幅は意外なほどに大きい。最上級グレード「RZ」の6段MTモデルの仕上がりをリポートする。
アイサイトだけではない
自分が初期型GR86のオーナーだったら、やはりちょっと悔しいだろうなあ、と思う。2023年9月に、40周年記念特別仕様車とともに発表されたGR86の一部改良モデルに乗った後の率直な気持ちである。40年ってどういうこと? と思ったら、アニメなどでも人気のAE86型「カローラレビン/スプリンタートレノ」から数えてということらしい。そんな40周年限定モデルが強調されていたから、マイナーチェンジといってもどのぐらい変わっているのか、ほぼ2年前の初期モデルと比べて違いが分かるだろうか、とちょっと心配していたぐらいなのに、意外にもはっきり違っていた。
マイナーチェンジの一番のトピックはもちろんMT車にも「アイサイト」が装備されたことで、それ以外にもSACHS(ザックス)製ダンパー(「SZ」およびRZに設定、5万5000円)と、brembo(ブレンボ)製のブレーキ(フロント4ピストン/リア2ピストン、ディスク径17インチ、20万3500円、こちらもSZとRZに設定)がオプション設定されている。試乗車のRZはその両方に加え、ディーラーオプションのカーナビなど計70万円近いオプションを装備していた。さらに電子制御スロットルの出力特性変更によるコントロール性の向上、VSC(スタビリティーコントロール)制御の最適化によるコーナリング時の走行安定性向上も今回の改良内容として挙げられている。...