より優雅にも 獰猛にも
メーカー直系の4つのワークスチューナーが、一堂に会して合同試乗会を開催! まずはNISMOがさらに走りを鍛えた「日産スカイラインNISMO」と、STIのパフォーマンスパーツを装着した「スバル・インプレッサ/クロストレック」の実力をリポートする。
いうなればNISMOの2重がけ
NISMOの名を冠したスカイラインを、NISMOがさらにチューンする。そんな某ラーメン店の「マシマシ」コールに値する一台が、今回NISMOが持ち込んだスカイラインNISMOだ。
とはいえその内容は、こちらが勝手に想像したものよりずっとヘルシーだった。ご存じスカイラインNISMOのエンジンは、3リッターV6ツインターボ「VR30DDTT」がベースとなっている。そのチューニングレベルは、先んじて発売された「400R」の最高出力405PS、最大トルク475N・mを飛び越え、実に420PS、550N・mまで盛られている。これをいたずらにドーピングするより、シャシー性能をレベルアップさせようとNISMOは考えた。パワー志向の「豚マシ」「アブラマシ」ではなく、「野菜マシマシ」のバランス志向だ。
というわけでそのメニューを列記すると、エンジン系は専用ECM「スポーツリセッティング」とスポーツチタンマフラーでチューニングされている。“スポリセ”のレベルは「TYPE-1」となっており、スピードリミッターが解除されるのみの仕様だ。一方、スポーツチタンマフラーは「スカイライン400R」登場時にラインナップされたシステムを踏襲。メインが径51mm、テールが径110mmとなるマフラーは、意外にも出力アップには貢献しない。しかし、その素材にチタン合金を使うことで10.8kgの製品重量(純正比-10.6kg)を達成しており、車両のパワーウェイトレシオ低減に寄与するのが大きなセリングポイントだ。また、その近接騒音値も74dB(400R装着の場合は75dB)まできちんと抑えられている。
そして外観面では、今回の仕様からフィニッシャーにDLCコーティングを施して、チタンの焼け色とはまた違う落ち着いた雰囲気を演出した。54万7800円という価格は絶対的には高額だが、センターパイプ以降のチタンマフラーとして考えれば、決して高くはない。職人がひとつずつハンドメイドするという理由もあるが、実際、このマフラーはバックオーダーを抱えるほどの人気ぶりなのだ。...