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ジャガーFタイプR75 P575クーペ(4WD/8AT)【試乗記】


不滅のジャガーネス

2012年にジャガーのスポーツカー復活を高らかに宣言した「Fタイプ」の生産が間もなく終了を迎える。くしくも目の前にあるのはジャガー史上最強の575PSを生み出す5リッターV8モデル。これを味わい尽くして別れのあいさつとしたい。

幻のV型12気筒DOHCユニット

2025年以降、販売される新車の100%BEV化を目標としているジャガー。そのタイミングが近づきつつある2023年9月、日本市場での一部モデルの受注終了が発表された。Eセグメントの「XF」および「XFスポーツブレーク」とDセグメントの「XE」については12月19日、そしてスポーツクーペ&ロードスターのFタイプについては11月21日というのがその時程だ。

SUV陣はまだ後の発表になると思われるが、クルマ好きのオッさん的にはやはり、内燃機を積んだサルーンと2ドアモデルがジャガーからいなくなってしまうという現実に、いや応なく世の中が変わりつつあることを実感する。

第2次大戦後、SSカーズからジャガーカーズとして本格的にブランドの構築に臨んだジャガーにとって、最も重要なマーケティングファクターは一線級のパフォーマンスを持つスポーツカーのラインナップだった。それを支えるための内燃機を、ジャガーは折につけて開発してきたわけだ。

最も有名なのは「XK120」や「Cタイプ」〜「Eタイプ」に搭載された直列6気筒DOHCユニットだろう。1950年代当時としては最先端の設計だったこのXK型は、ルマンの3連覇でスポーツカーとしてのジャガーの名を知らしめる文字どおりの原動力となった。このユニットは後にジャガー最大のヒット作となるEタイプのみならず、ミドルサイズセダンの「マーク2」にも搭載されたことで、ジャガーにはスポーツサルーンのイメージも加わることとなった。

1960年代にはフォードやフェラーリに席巻されたルマンでの勝利を再び狙うために、V型12気筒DOHCユニットが開発された。が、当時の経営難や合従連衡などの余波を受けて参戦計画そのものが頓挫。その12気筒ユニットを搭載する「XJ13」は1台がつくられたのみでロードゴーイングモデルとしての発売はお蔵入りとなる。しかしその設計をベースとしてSOHC化された8S型は「Eタイプ シリーズ3」や「XJ-S」などのクーペのみならず、サルーンの「XJ」や当時傘下にあったデイムラーブランドの「ダブルシックス」にも搭載されるなど、世界で最も多く12気筒ユニットを販売するメーカーとしてもその名が知られることとなった。...

提供元:webCG

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