いつもより多めに回っております
「フォルクスワーゲン・ゴルフR32」が日本導入20周年を迎えた。その血筋は現代の「ゴルフR」につながっているが、コンパクトなボディーに高出力エンジンと4WDシステムを積むというやり方は当時も今も変わらない。20周年を祝う特別仕様車「20 Years」に試乗した。
900台がアッという間に完売
R32は「スカイラインGT-R」だけぢゃない。
フォルクスワーゲン・ゴルフにもあったんです。4代目ゴルフに3.2リッターの狭角V6を搭載し、ハルデックスのオンデマンド4WDシステムを組み合わせた超高性能モデルである。日本でも限定発売され、計900台がアッという間に完売になったことを、台数はともかくとして、ご記憶の方もいらっしゃるだろう。
R32は5代目ゴルフでもつくられ、その後のダウンサイジングの流れもあって、6代目で2リッター直4ターボにエンジンを載せ替え、名称もシンプルにゴルフRとし、こんにちに至っている。つまり、初代R32こそ、Rシリーズの元祖なのだ。フォルクスワーゲンがそう位置づけた、ともいえるわけですけれど。
ということで、ヨーロッパでは昨2022年、Rシリーズ誕生20年を記念して、現行ゴルフRをベースとするスペシャルなモデルが発売された。その名もゴルフR 20 Years。その記念モデルがニッポンにやってきた! ヤァ! ヤァ! ヤァ! 初代R32の国内導入はヨーロッパより1年遅れだったから、まったくもって正しいタイミングで。
このスペシャルのどこがスペシャルか。まずはエンジンが強化されている。2リッター直4ターボは最高出力が320PS/5350-6500rpmから333PS/5600-6500rpmへと、13PSアップ。420N・mの最大トルクはそのままに、発生回転域が2100-5350rpmから2100-5500rpmに広がっている。これにより、0-100km/hは4.6秒と0.1秒速く、リミッターが作動する最高速は250km/hから270km/hに引き上げられている。...