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【名医が教える】太っていることと同じくらいに、健康によくないこととは?


Photo: Adobe Stock
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「1日3食では、どうしても糖質オーバーになる」「やせるためには糖質制限が必要」…。しかし、本当にそうなのか? 自己流の糖質制限でかえって健康を害する人が増えている。若くて健康体の人であれば、糖質を気にしすぎる必要はない。むしろ健康のためには適度な脂肪が必要であるなど、健康の新常識を提案する『ケトン食の名医が教える 糖質制限はやらなくていい』(萩原圭祐著、ダイヤモンド社)。同書から一部抜粋・加筆してお届けする本連載では、病気にならない、老けない、寿命を延ばす食事や生活習慣などについて、「ケトン食療法」の名医がわかりやすく解説する。

太っていることと同じくらいに、
やせすぎもよくない

ただ脂肪が体に欠かせないといっても、健康診断などでメタボリックシンドロームを指摘され、肥満がもとで「悪玉コレステロール(LDL)」が上昇したりすると、心筋梗塞や脳梗塞が発生しやすくなります。

そうした場合には、体重を適正に保って、悪玉コレステロールの量を厳格にコントロールしたほうがいいでしょう。

ただし、これまでに何度か紹介してきた多目的コホートにおいて、4万人を10年間追跡調査した結果、興味深い結果が出ています。

BMI(ボディ・マス・インデックス)とは、体重(s)を身長(m)の二乗で割ったものです。日本肥満学会によれば、これまではBMI22が、統計的に最も病気になりにくいとされてきました。その値は、18・5〜25が正常となります。

男性も女性も、BMIが30を超える肥満になると死亡リスクが上昇するのですが、逆に、BMIが19未満のやせ型の人の死亡リスクも上昇することがわかっています。

さらに、「やせている人は、がんになりやすい」ということが示されています。

約9万人を10年間追跡して行われたこの調査では、男性でBMIが21〜29の場合は、がん全体の発生率はほとんど同じでしたが、BMIが21未満のやせているグループと30以上の非常に太っているグループで、がんの発生率が高くなるU字形の傾向が見られたのです。

特に、非常にやせているグループでのがん全体の発生率の増加は顕著で、BMIが19未満の最もやせているグループでの発生率は、BMIが23〜24・9のグループと比較して、約30%も高くなっていました。

以前は、「がんになった結果、やせたのではないか」と言われてきましたが、研究が始まって数年以内にがんになった人を除いても、同じ結果なのです。

一方、女性では、男性ほど強い影響はありませんでしたが、同じような傾向が見られています。

太っていない人は、
見た目を気にしてダイエットをやる必要はない

これらの研究は、比較的古い研究になりますが、なぜ、やせると死亡率が上がるのか、がんになりやすいかが、正直なところよくわからなかったのです。

しかし、ケトン食の研究が進み、ケトン体が抗炎症効果を示したり、サーカディアンリズム(概日リズム)を整えたりと、健康に必要なものだということがわかってきました。

つまり、ケトン体が出やすい体の状態になっていることが、がんのリスクとも関係しているのではないか、ということです。

このケトン体を出やすくするためには、肝臓と筋肉の相互作用、体脂肪と筋肉のバランスが重要です。つまり、その人にあった体脂肪と筋肉のバランスが整っていることでケトン体が出やすくなり、それが健康につながるのです。

要するに、健康の観点からは、太っていない人は、見た目を気にしてダイエットをする必要はないのです。見た目が気になる方は、適度な筋肉量・筋力の維持が必要です。

提供元:ダイヤモンド・オンライン

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