主役交代がみえてきた
モーターの出力向上やバッテリーの大幅な強化を果たしたボルボのステーションワゴン「V90リチャージプラグインハイブリッドT8 AWD」に試乗。電動車としての魅力や、同型のパワートレインを搭載したSUVとは異なる走りの印象をリポートする。
電動車市場で存在感をアップ
日本のプレミアムセグメントで、ボルボの電動車が好調なセールスをみせている。ボルボ・カー・ジャパンの調べによると、2022年3月のEV(電気自動車)とPHEV(プラグインハイブリッド車)の販売台数は、トップがBMWの312台で、これにボルボが1台差の311台で2位につけている。3位は158台のメルセデス・ベンツ、4位が95台のレクサス。2022年の年初から約4カ月の販売台数でも、レクサス、BMWに次ぐ3位になるなど、EV/PHEV市場でその存在感を強めているのがわかる。
ボルボは2025年には販売車両の半数(日本は40%)をEVにし、2030年までにはEV専売の自動車メーカーになることを掲げている。これに向けて、すでに2020年には内燃機関搭載モデル全車に48Vマイルドハイブリッドを搭載していて、いまやすべてのシリーズにPHEVを設定。EVについても、「C40リチャージ」に続き、「XC40リチャージ」を新たに追加するなど、着々と準備を進めているのだ。
そんな動きのなか、SPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー)プラットフォームを採用する「60シリーズ」と「90シリーズ」では、PHEVの電気モーターと駆動用バッテリーの性能を大幅に向上させることで、電動車としての魅力を高めている。パワートレインの主役がエンジンからモーターに変わるというのだ。...