ワゴンの逆襲
日本上陸当初はスポーティーグレードのみをラインナップしていた「ルノー・メガーヌ」だが、マイナーチェンジを機に装備充実の標準グレードに一本化されている。果たしてその走りは退屈か!? ステーションワゴンの「スポーツツアラー」で確かめた。
伸びやかなスタイリング
試乗車を受け取る時、ハッチバックモデルも横に並んでいた。メガーヌのメインはハッチバックだと思うのだが、スタイルがこなれていると感じたのはワゴンのほうである。全長は4635mmで、ハッチバックより240mm長い。そのおかげで伸びやかなフォルムになり、エレガントに見える。ワゴンではなく「スポーツツアラー」と名乗っているのも理由のあることなのだ。受注は始まったばかりだが、初速ではワゴンがハッチバックを上回っているという。
メガーヌはCセグメントに属するコンパクトカーで、4代目となる現行型は2017年に日本に導入された。試乗したのは、2021年8月に販売が始まったマイナーチェンジモデルである。ラインナップが整理され、メガーヌもメガーヌ スポーツツアラーも「インテンス」のみのモノグレードとなった。スポーティーグレードの「GT」「GTライン」は設定されない。日本に入らなくなったということではなく、本国にもそういう名前のグレードはない。スポーツモデルは「ルノースポール(R.S.)」が担うということなのだろう。
1.2リッター直4ガソリンターボと1.6リッター直4ガソリンターボの2種類があったエンジンは、1.3リッター直4ガソリンターボに一本化。ダイムラーと共同開発したもので、「ルーテシア」にも搭載されている。ルノーは「欧州市場では2025年までに全ラインナップの65%を電動化したうえで、ルノーブランド車は2030年までに90%をバッテリー式電気自動車にする」という計画を発表しており、必然的に内燃機関の種類は絞り込まれることになる。他の欧州メーカーも事情は同じで、整理縮小が避けられなくなっているのだ。...